サンシャインスタジオ訪問記3　錬武台からサンシャインランドへ

ソウルを出発して2時間半、錬武台 (ヨンムデ) 高速バスターミナルに到着。サンシャインランドまであともう少しです。

と、ここで1つ説明し忘れていたことに気付きました。サンシャインスタジオはサンシャインランドという兵営テーマパークに併設された1910年代の街を再現したセット場で、一番最近造られた施設です。サンシャインランド自体は陸軍訓練所のある街論山 (ノンサン) らしく、ミリタリー体験館、サバイバル体験場、そしてサンシャインスタジオとは別に1950年代の街を再現したドラマ・映画セット場からなる複合施設です。なので、もし行先を説明することがあれば、「サンシャインランド」と言った方がわかってもらいやすいと思います。

話を元に戻します。錬武台高速バスターミナルからサンシャインランドまでどうやって行くか？

手っ取り早いのはタクシーです。高速バスの到着時間に合わせてバスターミナル前に2台ほど待機していました。多分タクシーなら15分ぐらいでサンシャインランドに着くと思います。

但し、ご注意を！

サンシャインランドはだだっ広い土地にポツンと建てられた施設といった感じで、周りにはお店は1軒もないですし、サンシャインランドに待機しているタクシーはありません。大通りからかなり中に入りますので、偶然流しのタクシーが通ることもまずないでしょう。また夕方にあの場所を訪れる人はいないので、誰かが乗ってきたタクシーをつかまえることも不可能です。結論として、タクシーで行くなら降りる時に「〇時に迎えに来て」と頼んでおかなければなりません。私はそれができる自信がなかったので、自力でサンシャインランドまで行くことにしました。そうすれば帰りも自力でバスターミナルまで戻れますから。

方法は市内バスです。

下の地図を見ればわかるように、高速バスを降りて道路に向かって立つと左横にハーモニーマートがあります。

ハーモニーマート側ではなく右手に20秒ほど歩くと市内バスのバス停があります。これです。

サンシャインランド方面に行くバスの種類は多いのですが、なにぶん田舎なのでほとんどのバスが1日3-5本とかそんな感じです。一応バス停にあった時刻表の写真を撮りましたので、載せておきますね。

錬武台高速ターミナルバス停の時刻表 — (この時刻表は2018年11月時点のものです)

また、サンシャインランドから徒歩5分弱のところにバス停があるのですが、そこに行くバスは1日4本のみ。そんなバス、あてにできません。

ということで、私はサンシャインランドから10分弱歩いたところにあるバス停「訓練所入所大隊前 훈련소입소대대앞(フ_ルリョンソイプソデデア_プ)」を利用することにしました。ここなら201番のバスが夜9時ぐらいまで9分間隔で運行と時刻表に書いてあったからです。

実際9分も待たずに201番のバスが来ました。念のため乗る時に運転手さんに「フ_ルリョンソイプソデデア_プ　カヨ？(訓練所入所大隊前に行きますか)？」と確認しておきました。

以前、水原 (スウォン) の郊外で自動音声案内のないバスに乗り、電光表示を見逃して降りるはずのバス停を行きすぎてしまい慌てて「降ろして！」と叫びバスを急停車させたあげく、歩いて10分ぐらいかけて降りるはずのバス停まで戻った苦い経験があります。それ以来、知らない場所でバスに乗る時には、乗る時にバスが目的地に停まるかを必ず確認することにしています。運転手さんに土地勘のない外国人が乗っているのをわかってもらうためにも。

目的地のバス停は10個目。私が乗ったバスには自動音声案内も電光表示もありましたが、平日のどっ昼間だったせいかもともと乗客が少なくて、停まるはずのバス停の半分以上は停まることなく通過していきました。なので、停まるバス停の数を数えていく作戦は使えません。自信がなければ運転手さんに着いたら知らせてくれるよう頼んでおいた方がいいでしょう。T-moneyは使えました。

半分ぐらい過ぎたところで運転手さんから「どこに行くの？」と尋ねられました。でも、その運転手さん、運転しながらずっと他の乗客と話しているのが聞こえていたので、誰か他の人に話しかけているんだろうと無視していたら、再度聞かれて思わず　

「私ですか？」

車内を見渡してみたら、いつの間にか乗客は私1人になっていました・・・。

それで「サンシャインランドに行きます」と答えたら納得してくれて、バス停に到着する直前にバスの外を指差して「降りたらあの道を歩いて行くんだよ」と教えてくれました。やっぱり田舎は人が親切ですね。

201番のバスは訓練所入所大隊前停留所到着直前に、来た道をUターンし、道路上ではなく道路の脇の駐車場みたいなところに入って停まります。バスはここに停まりましたが、ご覧のとおりバス停のポストも表示もありません。レンガの歩道の向こう側に見えるのがバスが走ってきた道です。

この横にこんなお店の看板があり、こちらの方がよほど目印になります。

ここはバスの折り返し地点で、錬武台高速バスターミナルを出発してからバスを降りるまでの間Uターンするのはここだけなので、「バスがUターンしたら降りる」というのを下車の合図にしておいてもいいかもしれません。ただ下の地図をご覧いただくとわかるように、Uターンした直後のバス停なので、Uターンが終わる前に下車ブザーを押さないと素通りされてしまう可能性があります。でも最悪ここで降りそびれても、下の地図に書いてあるとおり次の停留所はすぐ近くなので、そちらで降りて歩道橋に向かって道を少し戻っても問題ないでしょう。

下調べではバスの所要時間は17分となっていましたが、途中のバス停にほとんど停まらなかったため7-8分で着いてしまいました。

降りると前方に青い歩道橋が見えるので、そちらに歩いていきます。

そしてこの歩道橋の手前で右に行く道に入ります。入ったらその1本道をひたすら歩きます。周りは空き地ばかりですが、空き地のように見えたその土地はどうやら陸軍訓練所の敷地の端っこだったらしく、途中で鉄条網が張られてあるのを見かけました。

それと、歩いていたら遠くから「パンパンパンパン」という乾いた音が聞こえてきては静まり、また聞こえてきては静まりと一定間隔で聞こえてきました。最初何の音かわからなかったのですが、途中でそれが銃声だと気付きました。そうです、銃の発砲訓練だったんです、多分。軍隊が近くにいるのを実感しました。

軍の敷地は撮影厳禁なのでサンシャインランド周辺の写真は撮っていませんが、とにかく1本道なので迷うことはありません。バス停から10分弱歩いて無事にサンシャインスタジオに到着しました。