2020年最初にハマったドラマ 「神との約束」

韓国☆エンタメ

ここ5年ぐらい常に3-4本の韓国ドラマを平行して見ているので相当な数のドラマを見ているはずなのですが、実はそれほどハマれるドラマには出会えていません。前回ドラマの感想を書いたのは半年以上前です。が、久しぶりに感想を書いてみたいと思わせてくれるドラマと出会いました。

ドラマ「神との約束」ポスター

2018年秋から2019年初旬にかけてMBCで放映されたドラマ「神との約束」です。特に超大物俳優が出ているわけでもなく、特に話題になったわけでもない、どちらかと言えば地味~なドラマ。それなのになぜこのドラマを見てみようと思ったか?

それは久しぶりにペ・スビンさんが出演していたから。別にペ・スビンさんのファンというわけではないのですが、この方の演技力、ハンパないですよね。どのドラマを見てもため息が出るぐらいすごい。

以前はあちこちのドラマによく出演されていたのですが、ビョンホンssiの事務所をやめて、その後結婚されたあたりから全然ドラマで見かけなくなってしまって。ふと「最近どうされているんだろう?」とか思っていたんです。だからこのドラマで主役をされていると知って絶対見なきゃと思ったわけ。

ペ・スビンさんの演技力がすごいって書きましたけど、何がすごいって、この方、お肌の細胞まで操れるんです! 大げさに言っているんじゃありません。マジです。

俳優さんなら誰しも感情によって顔の表情とか声のトーンとかを変えますが、ペ・スビンさんの場合、顔のお肌の色つやが喜びや明るさを表現している時と、悲しみや苦しみを表現している時で全然違うんです。ウソだと思うなら彼の出演しているドラマ、特に「華麗なる遺産」や「秘密」、またはこの「神との約束」を見てみてください。

この3つのドラマでペ・スビンさんが演じている人物はどれも最初幸せだったのが途中から不幸になっていくのですが、顔つきの変わりようといったら数年前の顔と数年後の顔ぐらい違うんです。もちろんドラマの途中でお顔をいじったりなんてしているはずはなく。1つのドラマの中で肌をきれいにしたり汚くしたりを何度も人工的にしていたらお顔がもたなくなっちゃいますから。

そんなわけで私はペ・スビンさんのことを尊敬の念を込めて「カメレオン俳優」と呼んでいます。だってこれ、俳優さんの誰でもできることじゃないと思うから。ペ・スビンさんのこの才能を知ってから彼が出るドラマは見ずにはいられなくって。

すみません、ドラマの内容についてまだ何も書いていませんでしたね。

このドラマは二組の夫婦が難しい決断をいくつもしながら進行していくのですが、それぞれの立場で下した決断の是非、その決断に共感できるかどうか、また自分ならどうするか?などなど、いろいろ考えさせられることが多いドラマでした。

中でも最初の決断が物語の始まりであり、このドラマのテーマと関わる問題です。いつもはネタバレしないようにドラマの内容にはほとんど触れないことにしているのですが、あまりにも重くて難しい問題なので、今回はどんな問題なのかについてだけ書かせていただきます。

それに対する決断、そしてその後の展開については書きませんが、ドラマの内容を全く知らないままこのドラマを見たい方はここから先は読まないでください。

子供を妊娠中に夫の不倫で離婚しました。
不倫相手は妻の友人でした。
妻はシングルマザーとして子供を育てることを決意し出産。
元夫は離婚直後に不倫相手と再婚。
元妻は子供が3歳の時に知り合った男性と再婚し、幸せに暮らしていました。
ところが数年後子供が白血病だということがわかりました。
骨髄移植をしようにもマッチするドナーがおらず、このままでは子供は死んでしまいます。
子供を助けるには同じ親から生まれた兄弟からの臍帯血移植しか方法がありません。
しかし子供の両親は既に離婚、それぞれ別の人と再婚していて、子供も病気の子供以外いません。

さて、こんな時、あなたならどうしますか?

これ、究極の問いだと思いませんか?

元の夫婦はどちらも再婚していますから、この問題はもはや元の夫婦だけの問題ではなく、再婚した相手、つまり子供の育ての親である現在の夫、そして元夫の現在の妻にも関わってきます。

この4人それぞれの立場によって問題の受け止め方は違っていて、そしてこの究極の問いに対する選択は当然のことながらそれぞれの立場によって違ってくるんです。

ただ、ドラマではどの立場の人も子供を愛するがゆえの選択をしたという点は同じで、でも選択した方法なり結論は2通りだったり3通りだったり4通りだったり。

この問題というのが通常ではまず起こりえないけれど、科学的、現実的にはありえる話で、でも倫理的にはどうなの?っていう内容で、だからこそ究極の選択なわけなんです。

脚本家はそういった究極の問いをドラマの中で登場人物達にいくつも問うて答えさせながら、同時に視聴者にも「あなたならどうしますか?」と問いかけてきているような気がして、こうした選択を迫られるたびに私は結構マジで考えさせられました。

そして、この人はこうするのかな?ああするのかな?って推測し始めたらドラマの展開が気になって気になって。毎日続きを見るのが楽しみでなりませんでした。

ちなみにこれとよく似た設定のアメリカのドラマや映画がありますが、このドラマはそのどちらとも展開は違います。

だって韓国ドラマですから。

もっとひねりがあって、もっとドロドロした面があります。

でも最終的にこのドラマのテーマは「絆」や「思いやり」ではないかと。それが血のつながった親子や親族、血のつながっていない親子や親族、元夫婦、友人など、関係性によってどれぐらい変わるものなのか? あるいは変わらないものなのか・・・?

これ以上の内容は書きません。興味を持たれた方はぜひドラマをご覧になってください。その時はペ・スビンさんのお肌の変化にもぜひ注目を!

ちなみにこのドラマ、オリジナルは48話なのですが、日本のテレビでは24話と26話バージョンで放送、DVDは30話になっているようです。私は26話バージョンで見ました。どのバージョンでも相当削られているので、できればオリジナルバージョンが見たいけれど難しいだろうな。でも一番長いDVDバージョンでもう一度見てみたい。

ということで、久々のわがまま採点は4.0点にしました。

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