前から一度行ってみたかった真っ白のスンドゥブのお店「豆林 (トゥリム)」。鐘閣のちょっと奥まったところにあるのでなかなか行く機会がなかったのですが、近くにSM免税店ができ、免税店に寄ったついでに行ってみました。
鐘閣は思いっきりオフィス街で、ランチタイムは異常な数の人、人、人。ランチを終えてオフィスに戻るエレベーター待ちの人が並ぶガード (人気店で入店待ちのお客さんの列を整理するためのあのガードです) があって、そこに50-60人並んでいるんですよ。信じられない! もしかしたら東京ではありがちな光景なのかもしれませんが、私にはビックリでした。
話が脱線してしまいましたが、そういうランチ事情はわかっていたので時間調整をして13時前にお店に行きました。そしたら待たずに案内してもらえました。
ここのスンドゥブはチゲではなくお豆腐そのものです。辛いスンドゥブ (オルクナンマッ) と辛くないスンドゥブ (スナンマッ) の2種類があります。私は迷わず辛くない方を注文。ちなみに日本語メニューもありました。
先にパンチャンだけが運ばれてくるお店が多いですが、ここでは全部一気に運ばれてきました。まずはパンチャンの数が多いのにビックリ。スンドゥブのことしか頭になかったのでこんなにいろいろ出されるとは思ってもみなかったんです。まずは嬉しい驚きでスタート。
早速スンドゥブをスプーンですくってお汁と一緒にいただきます。
うわー、お豆腐の味がする!!! 久しぶりだ―。昔はスーパーの片隅にいわゆるお豆腐屋さんがあって、水につかったお豆腐をお店の人に容器に入れてもらって買っていました。お店で作っているお豆腐だったので大豆の味がちゃんとしていたんです。お豆腐もしっかりした固さだったし。私はあのお豆腐が大好きだったんです。
でも最近はお豆腐屋さんを全然見かけなくなってしまってスーパーで買うお豆腐を買うしかなく、でもスーパーで売っているお豆腐ってどんなにお金を出しても、昔のあのお豆腐に近い物がないんです。だから久しぶりに「これぞ豆腐!」に出会えて超嬉しい。
お豆腐の味がわかったところでパンチャンを1つずつ味見していきます。
まず、この一見キムチ風のおかず。キムチよりもまろやかで甘酸っぱい味がしました。白菜と玉ねぎと、そして干した魚 (干し鱈?) を戻したものが入っていました。見た目と違って全然辛さがなく気に入りました。
ジョンはお野菜のジョン。パンチャンとしては普通1枚の4分の1ぐらいですよね? それがここではまるまる1枚。それも直径12cmぐらいあり結構なボリューム。でもジョンを食べるのは久しぶりだったので完食しちゃいました。
それと、こちらはパンチャンとして出されたもう1つのお豆腐。これはおぼろ豆腐ではないお豆腐。固さがしっかりあり、スンドゥブ以上に豆腐本来の味がしました。まさに私の記憶にある昔ながらのお豆腐です。これまた見た目は辛そうですが全く。
一緒に煮ているのが玉ねぎとわかり、ギクッ。玉ねぎが苦手な私にはお豆腐と玉ねぎを合わせるなんてありえない。かなりビビりながら口の中に入れてみました。
ん? 合う?
多分玉ねぎがトロトロになっていて玉ねぎっぽい味がしなかったからだと思うんです。でも玉ねぎ苦手な私にはラッキー。とにかくこのお豆腐が絶品すぎて、一口食べるたび、美味しい、美味しいってつぶやいていました。
ジョンが1枚あった上にごはんもありかなりのボリュームだったのですが、ほぼ完食。久しぶりに大、大、大満足の食事でした。これだけ食べて7,000ウォン。お得すぎる!! 前からこのお店のことを知っていたのに来なかったことをむっちゃ後悔。これからかなり頻繁に通うこと間違いなしです。
場所は地下鉄1号線鐘閣 (チョンガク) 駅1番出口を出てグランソウル (清進商店街のビル) の手前の道を右に入り直進。しばらく歩くとちょっと広場っぽいところに出て、奥の方に「三百家 (サムベッチッ、삼백집)」が見えるはず。ここです↓
ここで左折してほんのちょっと歩くと斜め右に入って行く狭い通路があります。通路の入り口にはURBAN STAYというカフェがあります。下が通路の入り口辺りの写真。URBAN STAYと書かれた黄色のひさしの下を通って奥に入って行く感じです。
しばらくむっちゃ狭い通路を歩くと、左手に「豆林」の看板があります。入口はとても小さいですが、中は結構広い伝統家屋です。
お店の中はこんな感じ。木の温もりが感じられる落ち着いた空間です。
私の座った席からはこんな景色が。昼下がりにのんびりまったりと長居したくなるようなお店でした。
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