悪い奴らが魅力的すぎて・・・ 映画「ザ・キング」

韓国☆エンタメ

チョン・ウソンさん、チョ・インソンさんという2大イケメンスターが主演した映画「ザ・キング」。

映画「ザ・キング」のポスター

ネタバレなしでざっくり内容を話すとこんな感じ。

拳を使わせたら敵なしだったチンピラの父親をいとも簡単におとなしくひざまずかせた検事を見て、世の中で一番力を持っているのは検事だと思い、検事になったチョ・インソンさん演じるパク・テス。ある日出会ったチョン・ウソンさん演じる先輩検事のハン・ガンシクは1部署の部長検事にすぎないにもかかわらず、政財界と癒着し、犯罪捜査を権力者の都合の良いように動かす見返りに権力と金を手に入れた検察の「裏のドン」だった。権力に憧れていたテスはガンシクの傘下に入り、権力という麻薬に酔いしれるが・・・。

ストーリーはフィクションだと思うのですが、全斗煥大統領から李明博大統領まで6名の実在の大統領の名前と映像が出てくることから、時代は1980年代後半から2000年代初頭までと推察されます。

今までいくつもの映画やドラマで描かれてきたように、正義や公正なんて名ばかりで、実際はカネかコネがあればなんとでもできた時代ですよね。この映画の中でも、ガンシク達は自分たちの権力を守るために、検事でありながら暴力団とつながり、脅迫、リンチ、殺人をやらせるなど悪行三昧。

チョン・ウソンさんもチョ・インソンさんもこんな感じでサイテーな役どころなのですが、2人ともヤクザじゃなく腐っても検事なもので、上質のブラックスーツをバシッと着こなしているでしょ💕 長身でしょ💕 動きが洗練されているでしょ💕 かっこいいんです、どう見ても💕💕💕 悪い奴らなんだけど、魅力的にしか見えなくって・・・🤭 

それに、祈祷師と一緒に変な動きの祈祷をしたり、ビートの効いた音楽に合わせて2人でキレッキレのダンスをしたりとコミカルなシーンもあったりして、裏社会を描いたストーリーのわりにはエンターテイメント性が高く、重苦しい雰囲気にならないように作られていて、2時間を超える映画にもかかわらず短く感じられました。ラストもひとひねり効いていて、よかったと思います。

2017年の作品で観客動員数531万人。500万人を超えたのですから大ヒット作ですよね。映画評論家の評価はイマイチだったようですが、観客、特に20-30代の若者の人気が高かったようです。

チョ・インソンさんはわりとおちゃらけな役が多いのではじけている姿は珍しくないのですが、チョン・ウソンさんはガンガンのヤクザ系か、感情を押し殺した物静か系か、両極端の役のイメージしかなかったので、1980年代のいわゆるディスコミュージックに合わせてノリノリで踊っている姿は新鮮で衝撃的で、そんな意味でも「この映画、見てよかった」って思えました🙂

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