やめられない、とまらない! ドラマ「秘密の森」

韓国☆エンタメ

今日は時間の関係で旅日記はお休み。代わりに最近見た2017年の大ヒットドラマ「秘密の森」について感想などを書いてみます。

ドラマ「秘密の森」ポスター

韓国での本放送時から既に話題になっていたし、大好きなチョ・スンウさんが主演ということでBS放映されるのをずーっと待っていました。BS放映決定のニュースを見た時には電車の中で小さくガッツポーズ。期待度100%で見始めました。

ストーリーを超簡単に言うと、チョ・スンウさん演じる検事がペ・ドゥナさん演じる刑事他と共に検察と大企業や政治家との癒着、検察の不正を暴いていくというもので、かなり硬派なドラマです。

事の発端は、普通の住宅地で起きた金持ちでもない一般人の殺人事件でした。これが検察の汚職にまで発展するのですから、それだけでもストーリー展開の大胆さ、複雑さ、スケールの大きさが想像できますよね。もう初回からミステリー度満点で食いついて見てしまい、1話終わるたびに「えっ、もう終わり?」と思わずつぶやいてしまったぐらい。

話が進むにつれて、権力の前ではどんな真実でもねじ曲げられると信じて実行している人達がいて、しかもそれが真実を追求すべき警察や検察の人達だったりするという恐ろしい場面が何度か出てきて背筋が寒くなりました。フィクションとはいえ、これに近い話があるからドラマでも描かれたような気がしました。と同時に、これはお隣の国だけのことなのか?という疑念が一瞬頭に浮かび、一瞬でもそう思ったことが怖くなりました。

このドラマ、この先どうやって展開するんだろうと考えると毎日続きを見ないわけにはいかず、脚本家さんの狙いに思いっきりハマってしまいました❣️ ホント、これぐらいハマったドラマは久しぶりでした。

そして期待どおり、いや、期待以上の驚きの結末! このドラマが大ヒットしたのは超納得。ラストもぼやかして終わり、みたいな中途半端なことにはなっていなくてすんなり受け入れられましたし、このドラマで唯一と言っていいぐらいの爽やかさでした。パート2をぜひ制作してほしい、そして見てみたいと思いました。でもその前にフルバージョンでもう一度見てみたいです、いえ、見ます! というのも、私が見たのはテレビ短縮版で、あまりに真剣に見過ぎたものでつながりが不自然になっている箇所をついつい見つけてしまい、イライラすることが何度もあったので。

チョ・スンウさんが検事役をするのは多分2回目だと思います。映画「インサイダーズ 内部者たち」の時は悪人を捕まえるためならヤクザと手を組んで悪態をつきながらでもガンガン攻める行動的な人物、一方、今回は頭のけがの後遺症で感情を失ってしまっているため常に無表情で静かで、でも感情がないせいで権力者からの圧力を圧力と感じないからか、圧力にも脅迫にも屈せず巨悪に立ち向かっていく人物でした。

ずっと無表情なまま演技を続けていかなければならないのって、表現することが仕事の役者さんにとってはものすごく難しいことのような気がします。きっとその難しい役どころを演じきったのが評価されたのでしょう。スンウさん、このドラマで2017年の百想芸術大賞のTV部門男性最優秀演技賞を受賞しています。さすがです。

そして、昨年この同じ賞を受賞したのが我らがビョンホンssi! 「インサイダーズ 内部者たち」コンビが連続して受賞したわけで、プレゼンターをしていたスンウさんが自分のことのように喜んでくれた映像がとても印象的でした。

話を元に戻して、続いてペ・ドゥナさん。スンウさんとは対照的に感情をストレートにぶつけていく警察官役でしたが、気負いのない自然な演技に好感が持てました。アメリみたいな髪型もかわいかったし。2人は名コンビだったと思います。

他にこのドラマの功労者を挙げるとしたら、やっぱりイ・ギョンヨンさんでしょう。大物悪徳政治家や企業家をやらせたらこの人ピカイチですよね。私の中ではあまりに悪のイメージがつきすぎていて、以前恋愛ドラマに出演しているのを見た時に、どうしても薄汚れて見えてしまってストーリーとのギャップに耐えられず途中で見るのを止めてしまったぐらい🤫 ご本人には申し訳ないのですが。

あと、久しぶりにイ・ジュニョクさんが見られたのは嬉しかったです。私が韓流にハマってNHKのテレビ韓国語講座を初めて見た時に番組内のミニドラマに出演していたのがジュニョクさんで、正統派の爽やかなイケメンぶりに、さすがNHKが選ぶ人だなと思ったものです。韓国語を教えてもらった恩もあり (勝手に思い込んでいるだけですが)、それ以来ずっと陰ながら応援してきました。

この方、私が知っているだけで3つのドラマで検事役をされています。「シティーハンター in Seoul」では熱血検事役で見た目のイメージぴったりという感じだったのですが、その後見た「赤道の男」では悪事を働く検事役でビックリしました。そして今回は悪事に加え出世に対し異常なまでの執着心を持つ人物ということで、検事役1つとっても演技の幅を広げてきているのがわかります。今後が楽しみです。

恒例のわがまま採点、今回はハマりにハマったので4.5点。でもフルバージョンを見たらまた点数は変わるかも。

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