映画「非常宣言」を見に行ってきました

韓国☆エンタメ

1月6日に日本でも公開された韓国映画「非常宣言」を見に行ってきました❣️

映画「非常宣言」日本版ポスター

イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワンととんでもない豪華キャストが出演している上、2021年にはカンヌ映画祭にも招待された超大作映画で、コロナ禍のため韓国での公開が1年以上遅れて昨年8月にやっと公開🎉

昨夏一番の話題作で「新たな1000万人動員映画の誕生か?」という前評判だったのに、ふたを開けてみれば大不振で観客200万人を超えるのがやっとという惨憺たる結果💦💦 お祭り気分に乗っかろうと観客数を日々追っていた私は超ショックでした😨😢

映画は当然大赤字。それを知っていたので、日本で公開されたら絶対に映画館に見に行かなきゃと待ち構えていたんです。

この映画は一言で言えば航空パニック映画。年末あたりから映画の宣伝記事や予告映像が通常の映画の宣伝よりもたくさん出ていて、「こんなに映像や内容を出したらネタバレになって、実際映画を観た時に面白味がなくなってしまうんじゃない?」って思われた方もいらっしゃると思います。

ですが、心配ご無用☺️ この映画、予告や記事から想像するような単純な航空パニック映画じゃないんです❣️

映画はキム・ナムギルさんにしろ、ビョンホンssiにしろ、イム・シワン君にしろ各登場人物について予告などで知らされていた役割とは違う流れにどんどん進んで行って思いもしなかった人物像になっているし、映画の半分を過ぎてからどんでん、どんでん、またどんでんと3どんでんぐらいした感じ💓

「あー、こう終わらせるのね」と思って見ていたら展開が変わり、「なるほど、こうきたか」って思うとまた状況が変わりっていうのの繰り返し。

もともと機内の緊迫した雰囲気はすごく伝わってきたけれど、話がどんでんどんでんしていくので、ますます先が読めなくなっていくと同時に、緊張感をどんどんあおられる感じ。最後の方では気がつかないうちに足を思いっきり踏んばっていて。車じゃないのに🤭

この映画の韓国での大コケはネガティブキャンペーンのせいだと噂されていて、公開数日後からは「映画が後半に行くにつれ面白くなくなった」という感想をSNSなどでやたら見たのですが、私は前半よりも後半の方がずっと引き込まれたし面白かったです✨ 予告や記事で紹介されている内容は前半部分なので、あれをいくら見てもその後の展開は読めないはず。

予告では大物俳優がたくさん紹介されているので、ビョンホンssiの映画の中での比重がそれほど大きくないような気がしていたのですが、映画を見てみたらどっこい。ビョンホンssi大活躍の映画で、ビョンホンファンとしてはとても満足な映画でした💘

ですが、実はこの映画を見たのは2回目でした。

昨年9月にソウルに行った時、公開から1ヶ月以上経っているし大コケしているので、多分もう上映は終わっているだろうとほとんど諦めていたのですが、ダメもとで調べてみると、ソウル市内での最後の上映がCGV江北で行われるという情報を得たので、これは絶対に行かなきゃとソウルのはずれまで見に行ったんです。

CGV江北にあった映画「非常宣言」のオフィシャルポスター

映画館に行って端末でチケットを買おうとしたら、館内の案内板には19時から「非常宣言」が上映されると書かれているのに、端末では選べないようになっていたのでわけがわからず、インフォメーションに行ってお兄さんに「非常宣言のチケットを買いたいんですけど」と言ってみました。

するとお兄さんに「この映画は”カッチボム”だから一般の人は見られないんです。」と言われました。

私は”カッチボム”の意味がわからず尋ねてみたら、字幕がどうだとか音声がどうだとか何か条件があるっぽい。で、最後に「それでもいいですか?」と聞かれました。

私はどんな条件であっても絶対に見たかったので、条件は全く理解していなかったけれど、とにかく「見ます❗」と答えました。するとやっとお兄さんはチケットを売ってくれました。

映画が始まってすぐに、さっきお兄さんが一生懸命説明しようとしてくれていたことがわかりました。その上映は視覚や聴覚に障がいがある方用のバリアフリー映画だったんです。

耳が聞こえない方が映画の内容を理解できるように全シーンに韓国語の字幕が入り、かつ目が見えない方が内容を理解できるように、セリフのないシーンでも「若い男が席を立って前方に移動していきます」とか「ここで悲しげな音楽が流れます」など、映画の出演者とは別の人の声で全シーンに説明が入っていました。

それに、例えば副操縦士役のキム・ナムギルさんが英語で管制塔とやり取りする場面では、英語がわからない人のためにセリフが別の人の声で韓国語に吹き替えられていたり、場面ごとの状況説明も長くなるため映像よりも先に説明が入ったりしていました。こんな風に一般上映されている映画と中身は同じだけれど、いろいろ手が加えられていました。

私は普段から映画を子細に見ることができなくて見落としてしまうことがしょっちゅうあるので、もちろん韓国語だからわからないんだけれど、こういった説明が入ったおかげで一般上映で見る時よりも映画の内容をずっと理解することができました。

こんな形で思わぬところでバリアフリー映画というものがあることを知り、ふと日本ではどうなっているんだろうと興味が湧きました。

調べてみると、日本では韓国のようにバリアフリー用に映画を編集して日時限定で上映するのではなく、映画館は限られるようですが、一般上映の中で「字幕メガネ」という専用機器を映画館が貸し出してバリアフリー字幕を見られたり、全シーンの説明を加えた音声ガイドをスマホで聞けるようにしたりしているそうです。

でも、こういったバリアフリー映画はまだ全体の20%弱だけだそう。日常生活ではだいぶバリアフリー化が進んできていますが、映画のような娯楽でももっとバリアフリー化が進んでいってほしいと思いました。

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