ブログの移行に思いのほか時間がかかってしまい、前回記事を書いてから半年近く経ってしまいました。もう1年以上韓国には行けていませんが、以前に行ったお店でまだ紹介していないお店がいくつかあるので、少し古い話になりますが少しずつアップしていきます。
今日は大好きな参鶏湯のお店のご紹介です。
地下鉄1号線の南営 (ナミョン) 駅というあまり観光客が行かない場所にある老舗の参鶏湯屋さん、「江原亭 (カンウォンジョン)」。日本人の間でも超有名な「土俗村 (トソクチョン)」、以前にご紹介した「元祖湖水参鶏湯 (ウォンジョホスサムゲタン)」と共に、ソウル3大参鶏湯として韓国ではとても知られたお店です。
開店時から行列ができることがあるという江原亭ですが、私が行った平日の18時40分頃はまだテーブルがいっぱい空いていて、おひとり様でも問題なく入れてもらえました。
中に入ってみると、私以外にも地元の人らしいおじさんのおひとり様が2人もいて、私が異端者じゃないってわかってすごく安心🤗
メニューは参鶏湯と1人では食べられないタットリタンしかないので、私は注文するまでもなく、しばらく座っていると参鶏湯セットが運ばれてきました。
参鶏湯って、普通こんな感じですよね？
でも、ここの参鶏湯は他とちょっと違うんです。上の写真は確かにこのお店の参鶏湯なんですが、普通っぽく見えるように私がいじった後の形。運ばれてきた時には実はこんな風になっていたんです。
わかりますか？ ネギと松の実が山盛り！ こんな参鶏湯を見たのは初めて。
パンチャンはこんな感じ。
参鶏湯に青唐辛子とニンニクはつきものですよね。でも、私、この生の青唐辛子が食べられなくって。いつも手つかずにしてしまっています。生ニンニクも同じくいつもは手をつけないのですが、この日はふと参鶏湯の中に入れてみようと思い立ち、参鶏湯が来てまだグツグツいっている間に参鶏湯の中に投入。
思いっきり猫舌なもので、参鶏湯を冷ましている間にキムチとカクテキを食べてみました。このカクテキ、キムチというより、ほとんど酢漬けに近いです。キムチはあまり漬け込みすぎてなくってほんのり苦みが残っていました。時々やたらと甘いキムチってあるでしょう？ あれは私、あまり好きじゃないんです。ほんのり苦みで結構、でした。
さて、肝心の参鶏湯ですが、スープが透明に近いシャブシャブ系と、中身が全く見えないぐらい濃いドロドロ系とがありますが、ここのお店の参鶏湯はシャブシャブ系。その上スープはかなり塩味薄めで、最初からお客さんに塩味を調整してもらうつもりで作っているようでした。
時々ある、やたら人参臭いというか韓方系の味が強い参鶏湯のスープもありますが、こちらは癖があまりありません。その上、ネギの細切りと一緒に食べると、スープがますますあっさりするんです。一方、松の実と一緒にスープを食べると、松の実の香ばしさが引き立って、ネギの時とスープの味が変わるんです。私は松の実とのコンビが気に入りました。
参鶏湯の具には鶏はもちろん、大きめの栗とナツメ、そして高麗人参もしっかり入っていました。鶏にはもちろんもち米が詰められているのですが、それとは別に小さなライスがよくある銀製の器に入れられて運ばれてきて、これは珍しかったです。でも残念ながら詰め物のお米を食べるのが精一杯で、白ご飯には手をつけられず。
主役の鶏ですが、多分相当長時間煮込まれているんだと思います。あんなにあっさり骨が外れたのは、私の参鶏湯歴ではナンバーワンでした。お箸の使い方が下手な私でもきれいに鶏肉が食べられました。
ただ、ちょっと煮込みすぎているからか？鶏肉の味がスープの中に出てしまっていて、鶏肉自体はちょっとパサパサで、塩コショウで味をつけて食べるのがちょうどよかったです。
あと、参鶏湯にはもう一つ付き物の人参酒もついていました。
この人参酒、癖が強すぎて量が少ないからなんとか飲み干せたっていうパターンが多いのですが、このお店の人参酒は他に比べてほんの少し甘みがあり、飲みやすかったです。正官荘の人参キャンディがお好きな方なら、ここの人参酒好きだと思います。もちろんキャンディほど甘くはないですよ、念のため。
お店は韓屋で、中の雰囲気も落ち着いた感じで、おひとり様でもとても居心地がよかったです。参鶏湯は14,000ウォンでした (2021年4月時点では料金は変わっていないようです)。
場所は南営駅から徒歩10分ほど。参鶏湯好きの方は一度訪れる価値アリだと思います。
これで私はソウル3大参鶏湯制覇！ この3軒の中では私は元祖湖水参鶏湯が一番好き。でも、土俗村は9年前に一度行ったきりなので、次にソウルへ行ったら久しぶりに味を想い出しに行ってみようかな。
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