望遠市場のちょっと先 しぶ~いヘジャングッ屋さん「一等食堂」

ソウルその他

最近オシャレなごはん屋さんや雑貨屋さんの話題でちょくちょく名前を聞くようになった望遠洞 (マンウォンドン)。今日ご紹介するのは望遠市場からちょっと足を延ばせば行けるごはん屋さん。

イマドキとは程遠い、おじさんのたまり場になっているパッと見、普通の町の食堂で、メニューもヘジャングッ1品のみの直球勝負。クー、シブい! それが、ここ、「一等食堂 (イルドゥンシッタン)」。

望遠洞の一等食堂の外観
(画像はNaverのストリートビューからお借りしました)

でも、この何の変哲もない外観と違って、このお店、実は1986年から続いている老舗で、TVで何度も紹介されている有名店。実際、昨年秋ソウルに行った時、朝の情報番組でこのお店が紹介されているのに遭遇。久しぶりに見たお店はちっとも変わっていなくて懐かしかったです。

メニューはヘジャングッ1品のみなのに30年以上も続いているお店なんですよ。それだけで、このヘジャングッがどれだけ愛されているか想像できるでしょう?

ヘジャングッというと、ホルモンがいっぱい入った二日酔いに効くスープだというイメージが強いと思いますが、ここのヘジャングッは全く違います。メニュー名はヘジャングッですが、正確に言うとピョヘジャングッ。ホルモンではなく、豚の背肉で作られたスープで、もっと簡単に言うと、カムジャタンからじゃがいもを抜いたもの、ってとこかな。

望遠洞の一等食堂のヘジャングッ

中には骨付きのお肉がゴロゴロ。スープは色のわりにはそれほどピリ辛ではなく、食べているうちに体が優しく温められてくる感じです。

お肉とウゴジ (乾燥させた白菜) がてんこもりで出てくるので、最初はその山をひたすらつぶしていくことになりますが、途中でお椀の中に余裕が出てくると、ご飯を投入してクッパっぽくして食べるのも美味しいです。スープにはお肉の旨味がいっぱいで、いくらでも飲めてしまいます。

望遠洞の一等食堂の料理

キムチとカクテキがついてきたのですが、せっかくのヘジャングッをどうしても完食したかったのでほとんど手を付けませんでした。

それにしても、このヘジャングッの量、二日酔いの食欲がない時にみんな食べられるのかな? 素朴な疑問が湧いてきますが、少なくともスープは二日酔いを癒してくれそう。

私は遅いお昼を食べに行ったのですが、韓国ブロガーさんのサイトにあったおじさんばかりの店内の写真のとおり、私が行った時も本当におじさんしかいませんでした。ただ、おじさんの中には1人で食べている人もいたし、お店の人は1人客には慣れているようでした。

もうピーク時を過ぎていたのでお店の人も半分休憩モード。お客さんと一緒に懐かしい20インチぐらいの小型のTVをながら見しながら片付けをしたりしていて、お店の中は時間がゆったり流れている感じ。

私は骨付き肉を食べるのに結構時間がかかったけれど、そんなこと誰も気に留めていなくて、女性客は私だけだったにもかかわらず、なんだか妙に居心地がよい空間でした。

場所は地下鉄6号線の麻浦区庁駅の5番出口から歩いて5分ぐらいのところです。でも、地下鉄駅よりも近くに「麻浦区庁入口 (マポクチョンイック)」というバス停があり、私はバスで行きました。

271A番のバスに乗ると、地下鉄1号線沿いの東大門や鍾路 (チョンノ)、鐘閣 (チョンガク)、そして地下鉄2号線沿いの梨大 (イデ)、新村 (シンチョン)、弘大入口 (ホンデイック)、合井 (ハプチョン) あたりからこのバス1本でたどり着けます。

バスに乗りなれている人なら地下鉄を乗り継いで行くよりラクチンです (バスのルートや番号は変更される場合があるので、行かれる際はご自身で最新情報をご確認ください)。また、望遠市場からなら歩いて10分足らずです。

一等食堂 (イルドゥンシッタン)|일등식당
ソウル特別市麻浦区パンウルレ路82 (旧道路表記:麻浦区望遠洞476-1)

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