今回の「ミスター・サンシャイン」ロケ地巡りの旅、安東 (アンドン) から始めて醴泉 (イェチョン)、咸陽 (ハミャン) と移動して陜川 (ハプチョン) で5日目。
行く先全てが初めての場所、しかも交通が不便な所ばかりで行きたい場所に行けるかどうか、そして無事に戻って来られるかどうか、常に時計とにらめっこしながらずっと気を張り詰めて過ごしていたせいか、前日咸陽から帰って来た後ひどく疲れてしまって、午後はほとんどホテルで休んでいました。
5日目は午前に海印寺に行ってから陜川映像テーマパークに行く予定だったのが、前の晩かなり早く寝たにもかかわらず朝起きたら絶不調。一瞬行くのをやめてホテルで休んでいようかと思ったほどでした。
でも、ソウルや釜山と違って陜川なんてこの機会を逃したらいつ行けるかわからないし、映像テーマパークは草澗亭 (チョガンジョン) とともに今回のロケ地探しのハイライトだったので、「ここまで来て諦めるわけにはいかない!」と陜川行きを決行することにしました。
ただ、お天気がよくなかったし、海印寺を見学するにはかなり歩かないといけなくて体力を消耗してしまうので、映像テーマパーク1ヶ所に行き先を絞ったんです。
こんな感じで半ば気力だけで映像テーマパークに乗り込んで行ったので、前回も書いたようにパーク内の重要ポイントだけ見て回りながらロケ場所探しをしました。
ということで、ここからはいつものようにドラマのキャプを使いながらロケ場所を解明していきます。
「ミスター・サンシャイン」を見た人で私みたいに現地に行ってみたいと思っている方には役に立つ情報だと思いますが、このドラマに興味がない人には何の意味もありませんので、ここで読むのをやめていただいても構いません。ここから先はしんどいのを押して決死の覚悟?で行った記録を残しておきたいという自己チューな思いだけで突き進みます!
まずはロケ場所探しの初級編。
エシンが済物浦 (チェムルポ) に汽車で向かうシーンから。
これがドラマで映っていた汽車。この汽車はこのとおり、テーマパーク内に常置されている汽車です。隅っこに映っている駅のホームも多分テーマパークのものだと思います。
エシンが列車内を移動します。
それがここ。
エシンの後ろの風景はもちろん合成です。
エシンが車内に入って行きます。
パーク内の汽車も中に入れるようになっています。
そのまんまですね。
二等車両には朝鮮人も日本兵も乗っていました。
そしてこれが実際の車内。
ドラマではカーテンを足しただけですね。こんな風にセットがそのまま使われた場所に来ると、ここにキム・テリちゃんがいたんだ―という実感が湧いてきて妙に嬉しくなります。
続いてロケ場所探し、中級編。
この映像テーマパークの撮影頻度第4位の京城通りが「ミスター・サンシャイン」でも使われています。この通りです。
ドラマではこんなシーンに使われていました。
お店の看板が一部変えられたり追加されたりしています。
ロイヤルホテルもこんなシーンで映っています。
こんなアングルで撮ったのかな?
ロイヤルホテル付近は別のシーンでも。
ほぼそのまんまですね。
話は少し脱線しますが、この京城通り、映画「暗殺」でも使われています。まずは、この通りを通りの突き当りから撮った写真。
こちらがこの場所で撮られた映画のシーン。
紺のコートを着て背中を向けているのがハ・ジョンウさんです。
このシーンに使われた感じで通りの写真を切り取ってみます。
映画ではたくさん人や物があるのでパッと見ただけではここだとわかりにくいのですが、場所を特定できた決め手は一番奥に写っている黄色いホテルと左側の建物の壁や窓の形かな。
ちなみに「暗殺」ではこのダンスホール「ANGEL CLUB」が何度も映っていて
これはロイヤルホテルの前にあった建物なのですが、私が行った時はこちらの建物に建て替えられていました。
残念。でも、前の建物の面影も少し残っていますね。
話を「ミスター・サンシャイン」に戻します。京城通りの裏あたりも東京でのシーンに使われています。
エシンの後ろに映っているお店の看板に注目。
ここですね。
東京でユジンとエシンは再会します。
それがここ。
ちょっと角度が違いますが、場所は合っているでしょ?
ユジンがエシンに近づいて行きます。
ビョンホンssiの後ろに「ようえきぼしゆう」と書かれた看板が見えますね。
そのまんまです。「ようえきぼしゅう」の意味はわからないけど🤭
そしてここ、東京撮影局で2人はこの写真を撮るわけですね。
サンシャインスタジオで見たこの写真、懐かしい。
ドラマで出てきたこの東京撮影局、ドラマの中だけの設定かと思っていたのですが、
このとおり、なんと陜川映像テーマパークにホントにありました! これも私的にはかなりの萌えポイントでした。この辺りを歩いているとデジャブ感がすごくって、ドラマの中に入り込んだみたい。ロケ場所を探すという感覚ではなく、「見たことある」と思ったら当たり!って感じでした。
続いて、ドラマでは武臣会の本部として出てきた場所です。
これも多分東京にあるという設定だったと思うのですが、パーク内の全く別の場所、映画「マイウェイ 12,000キロの真実」が撮影されたマイウェイセット場の中にあるこちらの日本家屋が使われています。
金文字の看板を外したぐらいで、後はほぼそのまんまですね。
また、上のシーンと前後して出てきた(と思う)このシーンは
マイウェイセット場に行く時に通るこの虹霓門が使われています。
さて、ここからいよいよロケ場所探し、上級編になります。
みなさん、まず上の写真で門の開いたところから噴水が見えているのを覚えておいてください。
この門の裏側、つまり噴水側はこうなっています。
この階段を下りたところに噴水があるのはさっきの門の写真と上の写真から想像できますよね? この場所がなんとこのシーンに化けるんです。
わかります? 噴水は本物、ビョンホンssiが座っている階段は本物、ビョンホンssiの後ろにある建物の外観の骨格?と言ったらいいんでしょうか、それは本物ですが、後は全てCG処理されているんです!!
上の2枚の場所が同じだなんて、この華やかな雰囲気の噴水がここだなんて、想像できます???
実は私、ここ、現地では解明できなくて、帰って来てから虹霓門の裏側だったってことに気付いたんです。上級編の意味がわかってきたでしょう?
噴水がらみのシーン、まだあります。
このシーンの場所と角度はすぐにわかりました。ここです。
ほぼ同じ場所で噴水をちょっと引きめに撮ったのがこちらのシーン。
私も引いて写真を撮ってみました。
キャプと写真で大きな違いがありますよね? そう、鉄道の高架線です。そのことについてはもうちょっと先で書きます。
続いてはこちらのシーン。
これがこの場所なんです。
どうやって見つけ出したと思います? ヒントはこれでした↓
赤線で囲んだ2ヶ所です。この左側の建物がさっき噴水の後ろに映っていた建物なんですが、このシーンをどう撮ったか解明するのに、私、噴水の周りをぐるぐる、ぐるぐる、何周したか!
最後の方は疲れて立ち止まったまま、キャプを見るため首を上から下へ、そして建物を見るため首を下から上へ、そして左から右へ、右から左へと振り続け、頭がクラクラしてしまったぐらい。なんてくだらないことをしているんだろうと思いつつも、意地になってきて。
結局解明するのに10分ぐらいかかりましたが、解明できた時の達成感といったらもうハンパなかったです。かなりオタク入ってますよね、私。
ここまではなんとか解明できたのですが、一番見てみたかった、ドラマの冒頭とか空想シーンで出てきたニューヨークの風景の撮影場所、
ここがどうしても見つからなくって。
鉄道の高架線はCGには見えなかったので絶対にパーク内にあると思っていたし、あればすぐに見つけられると思っていたんです。それに右側のお店だって英語で書かれているから探すのは楽だろうと思っていたのに。
噴水近辺を歩き回ってもこの場所の目印になりそうなものは全く見つからなかったので、他の場所を見るために一旦この場所を離れました。でも、パークの入口からほぼ順路どおりに見ていったつもりだったので、一番奥に位置するマイウェイセット場や汽車のあたりを見てしまったら、小さな民家のセットならともかく、大きな建物や高架線を見落としたはずがないということに気付きました。
それで、噴水の辺りでニューヨークのシーンを撮っていたのだから、やっぱりこのシーンもその近くのはずだという結論に至り、30分ぐらい歩き回ってから戻ったんです。
そして、もう一度キャプを隅々まで見て、建物の形を丁寧に見ていくと・・・
ニューヨークの別のシーンの撮影場所が解明できたんです。
この撮影場所がなんとここなんです。
ちょっと角度は違うんですけどね。どうしてわかったかというと・・・
赤線で囲んだ2ヶ所。建物の丸い部分の下部にある窓と半円の穴?、そして屋根近くの壁の飾りと特徴的な窓の格子。
でも、でも、これを見つけた時は「やった!!!」ではなく「えっ・・・・・・・・・・・」。
なんだか空しくなりました。思い描いていた景色とあまりにも違いすぎていて・・・。
そして上のシーンの場所がわかったことで、下のシーンは上のシーンから少し引いた場所で撮られたのだということがわかりました。
私が撮った建物の足元部分が、赤線で囲んだところにちらっと映っているんです。
後からわかったのですが、韓国ブロガーさんによると、鉄道の高架線はCGではなく、このドラマのために本当に設置したんだそうです。でも撮影終了とともに撤去されたそう。そして、列車そのものや周りのお店や建物はすべてCG処理だそうです。
いやー、これはかなりの衝撃でした。ドラマってこんなに足すものなんですね。まさかここまでとは思いもよらず、本当にビックリ。晩休亭 (マニュジョン) とか草澗亭みたいに現場に立つだけでドラマの世界に入り込める場所もあれば、こんなに違う場所もあるなんて。いやー、私には目から鱗な発見でした。
こうしてロケ場所探しは終了。陜川映像テーマパークを制覇していないわりには結局2時間半も中を歩き回りました。早い人なら1時間ちょっとでひととおり見終われるらしいのに。
最後に陜川映像テーマパークで私が見つけた「ミスター・サンシャイン」のロケ場所を地図で示しておきますね。
撮影場所1:汽車のシーン
撮影場所2:京城通りのシーンと東京撮影局のシーン
撮影場所3:武臣会の本部の日本家屋のシーン
撮影場所4:噴水近辺とニューヨークのシーン
次回は別の敷地にある青瓦台セット場を紹介します。
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