水原のもう1つの壁画マウル、行宮洞壁画マウルを2回に分けてご紹介します。
どうやらこちらの方が池洞壁画マウルよりも有名そう。整備もされているし。
まず、位置関係の確認から。下記の地図の緑で囲んだエリアです。行宮洞の方なら華城行宮から歩いて行けてアクセスもいいです。
行宮洞壁画マウルのエリアを拡大した地図がこちら↓
華西門路 (ファソムンロ) という大きな通りを挟んで上下に壁画マウルが広がっています。この通りが中心になるようで、「行宮洞壁画マウル」と書かれた看板が地図上「看板」と記した場所にあります。これです↓
そして、この看板のすぐ横にはものすごく目を引く壁画があります。
松の木で邪魔されて、残念ながら全体は写せず。でも、この写真の右側面にも続きが・・・。
どうです?ものすごい迫力でしょう?
細い線をたくさん使った繊細な絵なのがこの写真からでもわかると思います。今まで見てきた壁画マウルの作品とは技術的にも構成的にも明らかに違うのが、絵がド素人の私でもはっきりわかりました。後で調べてわかったのですが、ここの壁画マウルの作品はプロの画家の方々が描いたものだそうです。
続いて、上の建物の隣には別の2人の画家による作品が。
3人の画家さん、それぞれ自己主張の激しいこと!😀 テーマとか色を合わせようなんて頭の隅にもなかったんでしょうね、きっと。私は華西門路の上のエリアから歩いてきたので、通りの反対側から初めてこの3枚の絵を一気に目にした時、ボー然としました、あまりの色の不調和さに!
ここが行宮洞壁画マウルで一番インパクトがあります。ぜひここだけでも行ってみてください。
この華西門路を東に向かって歩いて行くと川に突き当たります。その角にはこのような「案内地図」があります。地図上で「案内地図」と記した場所です。
ただ、この地図、通りは正確に書いてあるんだけど、どこにどんな壁画があるかという肝心な情報は載っていないんですよね。だからあまりマウル巡りの役には立たないんだけど、華虹門から川沿いを歩いてきた時、華西門路を見つける目安にはなると思います。
さて、それでは行宮洞壁画マウルの華西門路の下側、地図上ピンクと黄色のエリアの作品たちを紹介していきます。入口はこの「案内ポール」のあるところです。
さっき説明したとおり、この壁画マウルでは20人近いプロの画家さんが描いているので、1人の画家さんの作品が複数並ばない限り、作品同士に統一感はありません。上の3つの作品も真ん中と下の作品が1人の方、上の作品は別の方が描いたのが明らかですよね。
ここからは、「愛する道」と名付けられた小道にある壁画たちです。
ちゃーんと案内表示もあります。
お月様があって雲があって天使がいて・・・。これは天国を表しているのかな?
韓国人が大好きな「愛の南京錠」、ここにもありました。そりゃそうか、「愛する道」だもんね、ここは。
通りにあるカフェもカップの絵でコラボ。横にある天使の絵は、以前この辺りにあった壁画で取り壊しにあったもののかけらみたい。
この4枚は1つの壁に連続して描かれたもの。あまりに長かったので分割して撮りました。幸せを運んでくる鳩がいたり、ハートが描かれたり、メルヘンチックな愛の世界ですね。ニワトリやネコもなんだか楽しそう。
この鳩、なんて幸せそうな顔をしているんだろ。幸せ感が伝わってくるような気がして、しばらくこの絵の前でたたずんでいました。
幸せ感があふれる壁画に影響されてふわふわーっとしながら歩いていたら、次に出てきた壁画がこれ。なんだ?確かに結婚式っぽいカップルの絵なんだけど、他とあまりにも毛色が違います。
日本に帰って来てから調べてみると、なんとこの絵、韓国MBCのテレビ番組「私達結婚しました」で仮想夫婦を演じていたSuper Juniorのキム・ヒチョル君と台湾のガールズグループDream Girlsのパフ・クオ (郭雪芙) さんの絵だったんです。よく見たらサインが入っていますよね。きっとこの絵を目当てで来るファンの人達もいるんだろうな。
そして、「愛する道」の最後にあったのがこの絵。なぜかサボテン・・・。ちょっと尻すぼみになってしまって残念。
壁画マウルは続きます。次に見つけた壁画はこれ。
門の高さと屋根の長さを見れば、この魚がどれだけ大きいかわかりますよね? でも、これ半分なんです。魚の尾っぽ側半分は門の反対側に、これと同じぐらいのサイズで描かれています。実はこの辺りを歩いていた頃は既に朝から4時間ぐらい歩き続けていて、かなり疲れていたんです。なので、尾っぽ半分、めんどくさくなって撮りませんでした。今さらだけど横着せず撮っておけばよかった。。。
だいぶ日が傾いて陰が壁画の邪魔をするようになってきました。これ、トタンに描かれているんですけど、本当はもっときれいなデザインなんですよ。
また新しい小道の案内です。これは直訳すると「初めての朝の道」。
上の2枚とも多分同じ人の作品だと思います。ここにもやっぱり天使がいます。小鳥は朝のイメージに合うけど、天使と朝の関連は?それに「初めて」の意味は?正直ピンときませんでした。
これは行宮洞壁画マウルの壁画で一番最初に紹介したあのインパクト抜群の壁画と同じ作家さんの作品だ! こっちの壁画は思いっきりアップで見られるので、繊細さがよーくわかります。
行宮洞で初めて見た立体バージョン。いろいろな絵が描かれた木の板を組み合わせたパッチワークみたい。
これはかなり控えめな絵たち。小さいし低い位置に描かれているので、ぼーっと歩いていると見逃してしまいそう。実際、ホントに疲れていて、行宮洞の壁画はかなり見逃しています。
この2枚も連続もの。これも一番最初に紹介した壁画と同じ作家さんですね。さっきの緑の円の作品といい、細かいラインがいっぱい使われています。これを垂直の壁に描くのって集中力も必要だろうし、体力的にもすごく大変そう。
これで行宮洞壁画マウルの半分を歩きました。続きは次回。
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