おひとり様が行く~安東3 月が「ばえる」橋

安東・醴泉

朝一の飛行機で釜山に乗り込んだものの、大邱 (テグ)、そして安東 (アンドン) へとバスを乗り継いでいるうちにどんどん時間が経ってしまい、ホテルに到着したのは16時過ぎ。早春の韓国は日暮れが早く、既に陽ざしが弱まりつつあったので、荷ほどきもそこそこにホテルを出てある場所に寄ってから(次の記事で書きます)向かったのがここ。

安東の月映橋

月が映える橋と書いてウォリョンギョ。韓国で一番長い木造の橋で、夜には月明かりが湖面に映り、東洋画のように美しく見えるから月映橋と名付けられたんですって。日本で「映(ば)える」が流行語になったのはつい最近のことなのに、お隣の国はずいぶん前から「ばえ」を意識していた🙃?

私もできれば夜に行きたかったのだけど、ここ、交通の便があまりよくなくて、夜に行って帰りのタクシーがなかったらおひとり様だしちょっと怖いなと思って夜に行くのは諦めました。私は安東駅 (追記:2021年廃駅になった旧安東駅) 近くからタクシーに乗ったのですが、思ったよりも近くて5分ぐらいで着きました。

安東の月映橋

これは川岸から撮った写真。橋の下の部分は現代の技術でしっかり補強されているけれど、橋自体はやっぱり木製ならではの風格、趣がありますね。ずっと眺めていたくなるような穏やかな景色だったけど、既に日が傾き始めていたので急いで渡り始めました。

安東の月映橋

橋はこのとおり、年代物の木造感たっぷり。

安東の月映橋から見た風景

橋の途中でたまたま木造船が通りがかったのでパシャリ。木造の橋に木造船。なんだかタイムスリップしたみたい。

安東の月映橋にある月映亭

これが橋の真ん中あたりにある月映亭。ここがまた優雅な雰囲気で素敵でした。ご覧のようにここがこの橋のハイライトなので、人が常にいてクリーンな写真が撮れなかったのがちょっと残念。

それにこの橋、ちょうどペンキを塗り直す工事を終えたところだったようで、「塗りたて注意」の貼り紙とか赤のコーンとかがあって写真を撮るにはイマイチたっだんだけど、お化粧直しをしたばかりの橋を見られたのはよかったかな。

少し待ってみたけどここが無人になる瞬間はなかったので諦めて、橋の残り半分を通って対岸に行きました。

安東の月映橋

ちょうど桜が散ったところだったみたいで、まだ川沿いの並木道にはわずかに桜が残っていました。桜祭りみたいなのをやっていたのか、並木道には日本同様食べ物や商品を売る屋台が出ていました。週末だったこともあり、家族連れで散歩がてら来ている人が多かったです。

安東の月映橋

こちらは渡りきった対岸側から撮った橋。渡り始める前に向こう側から撮った写真の方が断然映えますね。

帰りは一応バス停に行ってみたのですが1時間以上バスが来そうになかったので、日もまだ暮れていなかったしタクシーで5分の距離なら歩けるはずと思って、川沿いの風景を見ながら町中まで歩いて戻ることにしました。そしたら途中の道路沿いに大好きな壁画を発見。

安東市内の壁画
安東市内の壁画

梅は安東市の花だそうです。下の壁画の鳥はきっと安東市の鳥、カササギでしょう。行きはタクシーだったので見逃していました。絵の具で描かれたものではなく、タイルっぽいもので創られたものです。のどかな安東の町の雰囲気と合っています。これを見つけて、歩いた甲斐があったと思えました。

結局安東駅 (追記:2021年廃駅になった旧安東駅) まで徒歩約30分。この日はほとんど飛行機とバスに座ってばかりだったので、いいお散歩になりました。

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