最近久しぶりに日本のドラマを見ていて、悪人の描き方の傾向が日本と韓国では違っていることに気づきました。日本のドラマでは悪人役の人って最初から明らかになっていたり、明らかじゃなくてもほぼこの人だとわかりながらドラマの進行を見ているってこと多くないですか? そして悪人の悪人っぷりを楽しむみたいな。「半沢直樹」なんてドラマが始まる前から敵が誰なのかがはっきりわかっていて、1人敵を倒したら次の敵は誰でどんな悪いことをしてくれるかということにみんな釘付けになる、みたいな。
韓国ではこういうパターンのドラマ、割と少ない気がします。韓国では反対に、ドラマの最後まで悪人が誰かわからない、最後の最後で「えーっ、この人が犯人😲?」っていうパターンの方が多くないです? 「神様がくれた14日間」とか「秘密の森」とか「トラップ」とか。
善人だと思って見ていたのに最終回で「うわっ、やられた😲・・・」ってなるパターン。どっちの描き方が好きかっていうのは完全に個人の好みだと思うのですが、私はどちらかといえば「悪人が誰かわからない」パターンの方が好きかな🤭
そういう意味では、今日ご紹介する「バッドガイズ2~悪の都市~」は”悪人が誰かわからない”の典型。
本来悪人を捕まえるはずの検察や警察の人達がとにかく悪人だらけ。そして、検察や警察の腐敗を正そうと立ち上がった検事は自分と意思を同じくする仲間を新人検事1人しか内部に見つけられなかったため、元ヤクザに元犯罪者、クスリ漬けの刑事といった「バッドガイズ=悪い奴ら」とチームを組んで、ヤクザやヤクザと手を組んだ企業や検察、警察に立ち向かっていく、つまり「悪で悪をやっつける」というノワール度満点のストーリーなんです😙
とにかく悪を退治する側の人間がバッドガイズなもので、捜査手法も拉致、脅迫、暴行など殺人以外なら何でもアリ。
「もう検事でも刑事でもない。公務員の倫理など捨てろ。」
これ、ドラマで出てきたセリフです。しかも言ったのは「善」側の検事。すごいでしょ、このノワール感💗 刑事ドラマでよくある”ガサ入れ”なんてヤクザ同士のけんかにしか見えない。これ、見てください。
とんでもない数の人達による大乱闘シーン✨ これが第1話から毎話必ずあるんです。それも長い時は5分ぐらい。ノワール映画ではこんな大乱闘シーンはお決まりですが、ドラマでこれほど大規模な乱闘シーンは初めて見ました。これが画面いっぱいに映し出されるから迫力満点💖 この演出、ちょっとハンパないなと第1話で思ったのですが、第2話の冒頭で「企画:スタジオドラゴン」という文字を見つけて納得。
スタジオドラゴンが企画や制作に関わったドラマってすごい作品が多いんです✨ 「ボイス」「トッケビ」「ミスター・サンシャイン」「愛の不時着」「サイコだけど大丈夫」など、「映像的にレベルが高い気がする」と思ったらたいていスタジオドラゴンの名前があるって感じ。このドラマもスタジオドラゴンの企画だとわかって、ますます期待値は膨らみました🤗
本来善側であるはずの検察や警察が悪側にいるっていうことは、内部に悪との内通者がいるっていうことですよね。このドラマに私がハマったのは内通者が誰かっていうのを全然当てられなかったからなんです。
もともと悪い人だらけの中で本当の悪人を見つけるのは難しいというのもあるのですが、「この人、怪しい」と思って見ていたら実は悪い人じゃなかったとか、この人は味方だと思っていた人が実は黒幕だったっていうことが1度や2度じゃなかったんです、全16話なのに❣️
「えっ、この人、ここで死んじゃったの😲?」ってことも何回もあったし。とにかく予想をしてもしても全てひっくり返される。先が読めないとはまさにこのこと。そんなわけであっという間に見終わってしまいました。わがまま採点は
点。「ノワール」というジャンルは好き嫌いが分かれるところだとは思いますが、お好きな方はぜひ一度ご覧になってみてください❣️
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