ドラマ「赤と黒」 久しぶりに見てみたら・・・

韓国☆エンタメ

韓国SBSと日本のNHKの共同制作ドラマ「赤と黒 (原題:悪い男)」を久しぶりに見てみました。

日本では2011年に短縮版で放映。それはもちろん見ましたし、その後韓国オリジナル版でも一度見ましたが、それ以来6年ぶりの再々視聴でした。

さすがに6年経つと、大筋は覚えていても細かい部分は忘れているものですね。「こんなシーンあったっけ?」っていうのが結構あって、意外と新鮮に見ることができました。

日本でキム・ナムギルさんの人気が一気に沸騰したのもこのドラマでしたね。私の周りでもファンクラブに入ってファンミも必ず行くほどの筋金入りのナムギルファンがいまだに数人います。

でも、私はこのドラマでは圧倒的にキム・ジェウクさん派でした。あの愛情に飢えた淋しそうなまなざしと時々ふと見せるはにかんだ表情が素敵で、繊細な演技ができる俳優さんだなあと思って。

今でもキム・ジェウクさんは好きな俳優さんの1人です。久しぶりに「ボイス」で見た時はビックリしたと同時に、演技の幅が広がってますます活躍されているのがわかってうれしかったです。

ドラマの内容はご存知の方も多いでしょうしあえて書きませんが、登場人物はそれぞれ愛情だったりお金だったり地位だったりと何かしらに飢え、必死で追い求めている人達ばかり。その執着する姿が醜くもあり切なくもあり・・・。

最初にこのドラマを見た時から今までの間に100本以上韓国ドラマを見ましたが、久しぶりに見てみると、このドラマが登場人物の心情をとても丁寧に描写していて、かつ演者さん達もしっかり表現されていたことに気付きました。だから3度目の視聴だったにもかかわらず、作品の世界にすごく浸ることができました。

ただ、このドラマ、ナムギルさんの突然の入隊のため、最初の予定よりも数話少ない形で終わらざるをえなくなってしまったのは有名な話ですよね。

それを頭に入れつつ見ていると、確かに第15話から突然ストーリーが雑になり、回想シーンがてんこもりになり、最後の3話は残念としか言いようのない作りになっていました。それまで細かい描写をしていたドラマだっただけに、もったいない。

終わり方はもしかしたら予定していたとおりだったのかもしれないけれど、そこへたどりつくまでのストーリーは絶対こんなはずじゃなかっただろうし、今更だけど脚本家さんがもともと書かれていたストーリーはどんな内容だったのか知りたくなりました。

このドラマ、日本ではかなり話題になり視聴率もそれなりによかったと記憶しているのですが、韓国での評判はイマイチだったようですね。平均視聴率は8%もなかったみたい。

ただ、このドラマ、最初の5話は毎回10%を超えていたんです。しかも第5話はこのドラマの最高視聴率を取った回で14.2%、第4話も2番目に高い12.9%あったんです。それが第6話で突然5.6%と半分以下に落ち、その後は第16話まで6-7%台、最終回でも8.4%止まりでした。

ここで問題です。第4話と第5話だけなぜそんなに視聴率が高かったのでしょうか?

それは第4話と第5話は日本で撮影されたシーンがほとんどだったから、だと思います。

このドラマが放映された2011年当時は日韓関係はまだ良好で、だからこそ今では考えられない日韓共同制作ドラマなんてものが作られたんだと思います。

そして韓国の人達も日本に対する興味が高かったから日本が舞台になっている第4話と第5話を見た人が多かったのではないかと。そして第6話の予告で韓国に戻った後のストーリーになることがわかったから見るのをやめてしまったのではないかと。

これはあくまでも私の推測にすぎませんが、ドラマの展開と視聴率の数字を突き合わせてみると、これぐらいしか理由が思いつかないんですよね。そんないい時代もあったんだなあと懐かしくなりました。

5点満点でつけているドラマのわがまま採点、見終わってもう一度絶対に見たいと思ったら4点をつけることにしています。「赤と黒」は再々視聴なのでもちろん4.0点です。

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