今日は久しぶりにお食事処の話を。
韓国を訪問する度におひとり様でも食べられる韓国料理に挑戦していて、中でも参鶏湯とスンデ、そしてクルクッパなどの牡蠣料理はリピートアイテムになっています。3年ほど前にリピートアイテムの仲間入りしたドジョウ鍋、チュオタンを今日は紹介します。
ドジョウって日本ではなかなか食べられないですよね? 私は食べたことがなく、あまり食欲をそそる見た目でもないので食べたいものリストには入っていなかったのですが、韓国では結構よく食べられるものらしいし、ちょうど宿泊先の隣の駅に有名なお店があると聞いたので一度行ってみることにしました。
それがこちら、江南地区の新論峴 (シンノニョン) 駅の裏手にある「元祖原州チュオタン (ウォンジョウォンジュチュオタン)」というチュオタンの専門店です。
かなりの人気店でお昼時は行列必至とのことだったので、お店に着いたのは13時頃。並びはしなかったですが、他のテーブルは全部埋まっていてギリギリ入れた感じでした。
韓国でチュオタンが郷土料理になっている場所はいくつかあるようですが、このお店は江原道の原州 (ウォンジュ) 式だそう。と言われても初チュオタンの私には比べようがありません。ただ食べてみるのみ!
チュオタンにはドジョウの姿煮が入ったものもあるようでしたが、私はドジョウそのものを見る勇気はなかったので、すり身のドジョウ鍋、カラソチュオタンを頼んでみました。
パンチャンは白菜キムチ、ねぎのキムチ、小魚のゴマ油炒め、大根の甘酢漬けの4つ。
中でも、このねぎのキムチがねぎ本来の甘さとよく合って美味。
パンチャンをつまんでいると、チュオタンが運ばれてきました。チュオタンは各テーブルにある一口コンロで煮込んで最後の仕上げをします。
おばちゃんがコンロに火をつけた後しばらく戻ってきてくれないから忘れられたんじゃないかと心配したけれど、忙しくてもおばちゃん、ちゃんと2回見に来てくれました。出来上がったら胡椒の入れ物を2つ持って来て「胡椒入れますか?」って聞くんだけど、でもそれが「胡椒入れるよね、もちろん?」ぐらいの勢いなので気の弱い私はうなずくしかなく、でも辛くされたら困るので「ちょっとだけ」と言うのが精いっぱいでした。
食べる時は小ぶりの器によそうのですが、最初の1杯だけはおばちゃんが入れてくれました。
わかりますか? 焼き物の器です。冷めないように、でも熱すぎないようにっていう配慮なのかな? この焼き物の器がチュオタンの素朴さを引き立ててくれているような気がしました。
恐る恐る食べてみたら、臭みはないし辛さもないし、胡椒の香りが効いていてなんとも言えない美味しさ!! 原形をとどめていないドジョウの他に、ねぎ、ニラ、エリンギ、じゃがいもなどの千切りがどっさり入っていてとてもヘルシー。ドジョウそのものもウナギの10倍のカルシウムがあるんですって。カラソチュオタンにはドジョウのすり身だけではなく骨の砕いたものも入っているそうで、私はせっかくの栄養を取り損ねないように、ごはんを投入して一緒に食べました。もちろんスープは完食しましたよ。
カラソチュオタン、私が食べた時は9,000ウォンだったのですが、2018年12月現在では10,000ウォンとちょっと値上がりしたようです。それでも安いと思います。このお店、24時間営業みたいなので夜遅くにごはんを食べる時には便利かも。また新論峴方面に来ることがあれば、ぜひリピートしたいです。
コメント