胸キュン歴史ドラマ「奇皇后」

韓国☆エンタメ

2013年の大ヒット歴史ドラマ「奇皇后」。韓国での本放送約3ヶ月後の2014年夏にNHK BSプレミアムで放送された時に一度見たのですが、オリジナル版ではなかったので、いつか再視聴したいとずっと思っていました。それがコロナ禍でおうち時間が増えたおかげでやっとかないました🙂

ドラマ「奇皇后」のポスター

主人公の奇皇后は高麗の女性で貢物として元の宮廷に献上された後、元の皇帝の皇后にまで上り詰めた実在の人物。このドラマは、奇皇后をめぐる高麗王と元の皇帝の国を賭けた戦いというフィクションをプラスして、ただでさえ波乱万丈だった奇皇后の人生をよりドラマチックに描いた作品です。

2人の国王の愛に翻弄される奇皇后を演じたのはハ・ジウォンさん。男装の武人の扮装からスタートして

ドラマ「奇皇后」の1場面

貢女、宮廷の女官、

ドラマ「奇皇后」の1場面

側室から皇后へと身なりや地位が変わっていくのですが、

ドラマ「奇皇后」の1場面

話し方や立ち居振る舞いはもちろんのこと、顔つきまでしっかり演じ分けていて、さすが大女優。今回は役柄上虐げられることが多かったのですが、ひどい仕打ちを受けているシーンでも、この方綺麗なんですよね✨ すごく薄っぺらい言い方に聞こえちゃうかもしれないけれど。

ドラマ「奇皇后」の1場面

笑顔を見せているよりも涙を見せているシーンの方が美しく見えちゃう。全く違うタイプの2つの愛の間で「揺り動かされる」姿は見ていて痛々しくもあり、うらやましくもあり・・・。

ライバル心むき出しの激しい愛でヤン (後の奇皇后) の心を追い求める元の皇帝を演じたのがチ・チャンウク君。

ドラマ「奇皇后」の1場面

以前「笑ってトンヘ」のレビューでチ・チャンウク君のことを「涙の帝王」と勝手に称しましたが、その姿は健在、いや、ますます磨きがかかっていて、このドラマでは毎回大粒の涙をいとも簡単に出して見せてくれていました。

ドラマ「奇皇后」の1場面

その美しさはため息もの。いったいどうやったらあっという間に (じゃないかもしれないけれど) こんなに泣けちゃうんだろうと驚くしかなかったです。

チ・チャンウク君は演技がとても上手な俳優さんだと常日頃から思っていますが、この方は「ヒーラー」の時のナイト (騎士) みたいな優しい役柄よりも、「蒼のピアニスト」やこの「奇皇后」でのように、抑圧されゆがんだ性格の役柄の方が本領を発揮されているような気がします。嘆き悲しんでいるシーンでも美しく見えるんですよね。苦悩にゆがんだ顔がセクシーに見える男優さんってなかなかいないですよね? この感覚、ヘン😛??

そして、元の皇帝のライバル、高麗王を演じたのはチュ・ジンモさん。

ドラマ「奇皇后」の1場面

私、2014年にこのドラマで初めてこの方を知ったのですが、一時ハマりました、あのちょっとかすれた低音ボイスに💗 それをすっかり忘れていたのですが、今回久しぶりにこのドラマを再視聴して、またまたどっぷりハマってしまいました❣️

多分役のイメージもあると思うんですけどね。遠くから静かに見守る愛。でもいざとなったらどこからでも駆けつけて愛する女性を命がけで守る、でも秘めた想いは絶対に口にしない、みたいな、ね。こんな役柄の上に若い時のキムタクみたいな顔に低音ボイスが加わるんですよ。もうたまりません💕 

ドラマ「奇皇后」の1場面

そして、この方もよく泣くんですよ、ドラマの中で。チ・チャンウク君みたいな大粒の涙は見せないものの、目が赤くなって涙がたまっているのははっきりとわかるぐらいの涙。なかなか誰でもできる技じゃないと思います。

2人の男性が1人の女性を取り合うというのは歴史ドラマでも割とよくある設定なのですが、このドラマでは男性は2人とも国を背負っているし、ヤンはヤンで自分の思うように動けない立場だし、とにかく三角関係の中だけでも障害がありすぎて、それで3人3様に切ない想いをしてよく泣くので、毎回もうキュンキュンしっぱなしでした💕

高麗王、元の皇帝、どちらも魅力的なキャラクターなのですが、その次に私がハマったキャラクターがタルタル。

ドラマ「奇皇后」の1場面

常に冷静沈着、知略に長け、元の武将で野心家の叔父の忠臣でひたすら叔父を支えているように見せかけながら、実は物事を大局的に見ていて正しい道に進もうという信念を持っている人物。この役を演じているのがチン・イハンさん。この方もこのドラマで初めて知ったのですが、この王子様キャラ、素敵でした。

女性も強烈なキャラクターが多かったです。例えば皇太后役のキム・ソヒョンさん。

ドラマ「奇皇后」の1場面

昨年「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」での不気味な入試コーディネーター役を見て、このベテラン俳優さんの怪演を再確認しましたが、「奇皇后」でも威圧感、存在感、迫力はピカイチでした。この方が出演された作品はドラマと映画を合わせて6本見ていますが、「奇皇后」での姿が一番輝いて見えました。

ヤンの宿敵のヨンチョル一家を演じた俳優さん達も邪悪感がすごかったです。秀逸だったのが、元の皇帝の最初の皇后だったタナシルリ役のペク・ジニさんと

ドラマ「奇皇后」の1場面

その兄のタンギセ役のキム・ジョンヒョンさん。

ドラマ「奇皇后」の1場面

2人とも人を人とも思っていない冷酷な人物で役柄としては最悪だったのですが、最悪だと思えるぐらいの熱演をされていたお2人には拍手喝采でした。キム・ジョンヒョンさんは「奇皇后」を見た後、他の歴史ドラマで違った味を見せてくれるのが楽しみになったぐらい、どこか魅かれるところのある俳優さんです。

なんだかキャラクターのことばかりだらだらと書いてしまいましたが、ストーリーは「昨日の味方は今日の敵」「やられてはやり返す」の連続で先がどうなるのかが全く読めず、毎話スリル満点💦 51話と長めですが、2回目視聴でも全く飽きることなくあっという間に見終えました。

でも、1回目と2回目の視聴で大きく違った点が2つありました。1つは仮面をかぶった重要人物の正体。最後の数話になって初めて素顔が画面に映った時は、あまりにも想像していなかった人物だったので度肝を抜かれたのですが、正体を知りながら見ていた今回は、ドラマを細かく見ていたらその正体が予想できるヒントが最後よりももっとずっと前から出ていたことに気づきました。「あ、ここで気づかないといけなかったんだ」と。これは新しい発見でした。

もう1つはある人物の生死。韓国の、特に歴史ドラマってたいてい悪人には最後に天罰が下るか、因果応報的なことが起こりますよね。そういう点で、私が「(これだけ悪いことをしたんだから) こいつだけは絶対最後には死ぬはず」と思っていた人物が、1回目の視聴では最後まで死んでいないようになっていて、それだけがこのドラマで唯一私が納得がいかなかった点だったんです。

それが今回見てみると、ちゃんと天罰が下っていたことがわかったんです。多分NHK版ではカットされていたから私は間違った思い込みをしちゃったと思うんですよね。まあ、カットされるぐらいだから重要人物の扱いではなかったってことなのかもしれないのですが、私的にはこの俳優さんの他のドラマでの印象もあって、「こいつだけは許せない💥」って思っていたんです。ドラマをご覧になった方、誰のことを言っているのかわかってもらえますか?

韓国の歴史ドラマの歴代視聴率ランキング20位中、2010年以降に制作された作品は4つだけ。その中でも最直近のドラマがこの「奇皇后」なんです。どれだけ人気を博したか想像できますよね。

6年以上ぶりに再視聴しましたが、その間見てきたたくさんの歴史ドラマと改めて比べてみると、俳優さんの熱演度、ドラマの完成度は際立っていると思いました。2回目も見飽きないどころか、まだまだもっと見たくなりました🌟 というわけで1回目の視聴で4点をつけた「奇皇后」ですが、再視聴の結果4.7点に格上げしました🎉 まだご覧になっていない方、ぜひ一度見てみてください。

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