今回の旅行でまだ鶏肉を食べていなかったことにふと気づき、無性に参鶏湯が食べたくなりました。
江北の参鶏湯のお店はいくつもリストアップしてあるけれど、江南は今まであまり足を踏み入れていなかったので、ほとんど知らなくて。
急きょNaverマップとkakaoマップで参鶏湯のお店を検索したら、どちらでも5点満点中4.6以上とビックリするぐらい高評価のお店を発見。
そしてレビューした韓国の人達が撮った参鶏湯の写真を見てみたら・・・
なんと、参鶏湯がどろっとしている上に茶色っぽい!!!
透明や白濁した参鶏湯のスープは見たことあるけれど、茶色ってどういうこと???
面白そう!
即決で行ってみました。
それが地下鉄2号線の駅三 (ヨッサム) 駅の近くにある「サンファンポソッ薬水参鶏湯 (ヤッスサムゲタン)」。
駅三駅の北側ってものすごい坂になっているんですね。
初めて行く場所だったので、まずは坂にビックリ。
お店に着いたのは18時50分頃。結構すいていて、1人でも余裕で座れました。
参鶏湯は3種類あったけれど、私が注文したのはお店の名前にもなっている「サンファンポソッ参鶏湯」。
この時は「サンファンポソッ」っていうのが何のことなのか全然わかっていなくって。
ポソッがキノコ類の意味なのだけは知っていて、参鶏湯とキノコの組み合わせなんて珍しいなあ、どんなものなのかなあと興味津々。
まずはパンチャンが運ばれてきました。
この4種類だったのですが、珍しい1皿に目が釘付け。
参鶏湯屋さんで青唐辛子以外のお野菜のパンチャンなんて初めて。
参鶏湯は大好きなんだけれどお野菜が摂れないんだよなと時々思っていた私には画期的な一皿。
早速いただいてみたら・・・
むっちゃ美味しい!!!
赤唐辛子粉がたくさん入っていますが辛さはほぼゼロ。
甘酢でさっぱりしていて箸休めにピッタリ。
一口食べた瞬間に、このお皿、完食するなと確信しました。
そうこうしているうちに主役の参鶏湯が登場。
これ、見てください。
写真で見た通り、やっぱり思いっきり茶色&見ただけでわかるトロトロしたスープ。
早速一口スープを食べてみました。
お味は、美味しいという言葉以外にどう説明すればわかってもらえるか、ずっと考えながら飲んでいたのですが、結局最後までいい表現が浮かばず・・・。
韓方系の味がほんのりするけれどそれほど強くはなく、色の割には味は濃くなくて、茶色だけどお醤油系は全く入っていなくて、ただとてもコクがあるスープでした。
参鶏湯の中にはキノコそのものは入っていなかったので、多分この色は何かのキノコからきているんだろうなとその時は想像していました。
でもスープの味には椎茸とかのキノコっぽい味は感じませんでした。
多分わかってもらえないですよね、このスープがどんな味だったか。
とにかく今まで参鶏湯では味わったことがない味だったんです。
それと、肝心の鶏肉ですが、ビックリするぐらい柔らかかったです。
でも鶏肉自体にはスープの味は染みていなかったし、鶏肉用にお味噌のソースとゴマ油&塩のソースの2種類が用意されていたので、鶏肉は長時間煮込まれたものではないのは確か。
蒸し鶏ではないと思うけれど、それぐらい柔らかくてジューシーな鶏でした。
なので、お箸とスプーンであっさり身がほぐれました。
2つあったソースではゴマ油&塩の方が好みでしたが、それよりも参鶏湯のねっとりしたスープと一緒に食べるのが一番美味しかったです。
だから鶏肉は取り皿には入れず、器の中でできるだけほぐして、もち米とかと一緒に食べました。
もち米の他にはニンニクのスライスと朝鮮人参のスライス、そしてなつめが入っていました。
朝鮮人参は大きい物がドーンと入っているわけではなかったけれどスープに朝鮮人参の味が感じられたので、形になっていなくても十分でした。
参鶏湯は当然最後の一滴までしっかりいただきました。
それと、お野菜のお皿も当然完食。
そして気になっていた「サンファンポソッ」、帰ってきて調べてみたら、メシマコブでした。
メシマコブって薬用キノコの1種で、お店に貼ってあった説明文を訳してみたら、抗がん作用、老化防止、メラニン色素抑制、利尿作用、血圧降下作用、肝機能強化とものすごい効能。
これぞスーパーフードって感じ。
メシマコブのサプリ、ファンケルだと1ヶ月分でなんと1万円以上してる。
ひぇー、むっちゃ高級な食べ物なんですね、メシマコブって。
それを考えると、このメシマコブの参鶏湯、17,000ウォン (2024年2月現在) って今更ながらお得感ハンパない。
たまたま見つけたお店でしたが、超特大ヒット。
私的にはソウル3大参鶏湯の1つとなりました。
場所は駅三駅の7番出口を出て直進し、最初の角を右折。坂を上って最初の角で左折。さらに坂を上って行くと左手にあります。
7番出口からだと歩いて5分ほどです。
体にとってもいいメシマコブの参鶏湯。
ちょっと変わり種だけど、参鶏湯好きの方はぜひ一度食べてみて。
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