東海(トンヘ)最終日は朝から武陵(ムルン)渓谷へ。
ホテルをチェックアウトし荷物を預けた後、最寄りの「パランサムゴリ」バス停から111番のバスに乗り、終点の武陵渓谷まで1時間弱。

入口ではなぜかクマさんがお出迎え。
チケットを買って渓谷歩きスタート。
最初、渓流のきれいな写真を見てここに行ってみたいと思ったんだけど、旅行に行く前にたまたま見ていたナムグン・ミン君主演のドラマ「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」の第1話でここで撮られたシーンを見つけて、がぜん行く気満々になりました。
ロケ場所で使われていた武陵盤石は入口から一番近いところにあります。

ドラマをご覧になった方なら、この写真でピンとくるのでは?
ドラマと違って曇っているから印象が全然違うけど、ドラマで見たとおりの風景でむっちゃ嬉しい。
盤石まで下りている人がいたので、私も中に入って写真をパシャパシャ。

ここの石にもたくさん文字が彫られています。

ギルチェや村の人達がたくさんいた場所に立ててご機嫌。
この横にはナムグン・ミン君が立っていた金蘭亭もあります。

まさにこの場所。
いきなりハイテンションで写真を撮りまくり、先に進みました。
ちなみに武陵盤石は、他にも「ファンジニ」「風の絵師」「マザー~無償の愛~」のロケ地だったようでポスターが飾られていました。

次に現れたのは三和寺の入口の門。

お寺の境内に向かう途中のこの橋は「風の絵師」で出てきます。

とりあえず仏様に手を合わせ、先に進みます。

順序が逆になったけど、これが入口近くにあった登山路の案内図。
私は濃い青色の2.6㎞のルートで龍湫(ヨンチュ)瀑布を目指します。
武陵渓谷は山じゃないからと気楽な気持ちで行ったのに、雪岳山(ソラクサン)ではそれほど見なかったトレッキングポールを持った人がやたらと多くて、そんなに道が険しいのかと不安になりました。
実際、三和寺を出たらいきなり88階段と呼ばれる階段が出てきて、ますます不安に。

でも階段を上がった後はずっと土の道だし、勾配もきつくないし、

なんてったって滑らないように道にむしろを敷いてくれてあって、これで脚がどれだけ楽だったか。
それに途中にこんな風にベンチが置かれていて休憩もできるようになっているし、

案内表示も漢字をつけてくれているのでわかりやすくて道に迷うこともありません。

だから途中の鶴巣台(ハクスデ)まではすいすいと結構なペースで歩けました。

三和寺を出発してから鶴巣台まで約20分弱で到着。

途中、道を外れて渓流を見に行く余裕もありました。

山の中を歩いているから直射日光を浴びることもなく、時々こういう涼し気な風景を目にできて歩いていても疲れを感じませんでした。
ただ、鶴巣台を通り過ぎて10分ぐらい経った頃からはさすがに岩を登って行く感じになり、足をぐねったりしないよう慎重に歩きました。

こんな風に大きな岩も出てきて、おまけに「落石注意区間」なんて表示もついていて嫌な予感。

渓流にある石も気のせいか大きくなってきたし。
道に敷かれていたむしろもなくなって、いわゆるトレッキング道になりました。

でも雪岳山よりも勾配がゆるいから岩もそれほど高さがなく、よじ登る感があまりありませんでした。
雪岳山に行ってなかったらここを登るのがしんどいと思ったかもしれないけど、雪岳山でかなり苦行をしてきたので全然へっちゃら。

そして鶴巣台から30分ちょっとで双(サン)瀑布に到着。

双瀑布とは双子の滝。つまり2つの滝があるってことなんです。
なのに、私、あまり意味がわかっていなくて2つの滝を別々に撮ってしまっていました。おバカ。
これが正しく撮られた双子の滝。

イ・スンギ君がバラエティ番組「1泊2日」でここを訪れていたようです。
そして双瀑布を過ぎて目的地の龍湫瀑布まであと2分と書かれたところからは、こんな橋を渡ったり、

雪岳山同様、階段苦行。

でも、こちらの階段は一段一段が低かったのと、階段の数が雪岳山よりも全然少なかったので苦行度は段違い。
体力にまだ余裕がある状態で龍湫瀑布に到達できました。

こちらが龍湫瀑布の下の部分。
そして頑張って階段を上って滝の上の部分を見ようとしたんだけど

このとおり、木が邪魔で全体を見られず。がーん。
武陵渓谷のバス停を降りてからここまでちょうど1時間半でした。
でも、ここで余韻に浸っている時間はありませんでした。
というのも、この後またバスに1時間乗って墨湖(ムコ)まで戻りお昼ご飯を食べたらKTXに乗ってソウルに戻ることになっていたんです。
武陵渓谷と東海市内を結ぶ111番のバスは40-50分に1本しかないため、KTXの出発時間から逆算して、帰りのバスの時間は最初から決めてありました。
この時点でそのバスに乗るにはぎりぎりの時間だったんです。
なので、ここからは大急ぎで歩いてきた道を引き返しました。

武陵盤石は名残惜しくって、一瞬止まって最後にもう1枚。
でもノンストップで歩き続けたら、なんと1時間弱で入口までたどり着けました。我ながらビックリ。

バス停に向かおうとしたら「シュッ、シュッ」って音が聞こえてきました。
「何だろう?」と近づいてみると、靴についた泥を落とすエアダスターの音だったんです。
おじさんが使っているのを私もまねしてやってみたら土埃をきれいに落とすことができました。
帰りのバスは武陵渓谷が始発なので時刻表どおりに出発。
多分行きとほぼ同じルートを走ったと思うんだけど、東海市内行きのこのバスに途中から乗って来る人はなぜかみんな、バスのステップをよじ登って乗ってくるぐらいのお年寄りばっかり。
まるでお年寄り専用バスでした。
なもんで、行きの所要時間は50分台だったのに帰りはパランサムゴリまで65分かかりました。
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