おひとり様が行く~咸陽4 名残惜しかった介坪マウル

陜川・咸陽

介坪韓屋 (ケピョンハノク) マウル内の古宅をひととおり見て回った後、徒歩7-8分のところにある道谷書院に行ってみました。

咸陽の道谷書院

が、残念ながら門は閉まっていて中に入れず。仕方なく、また介坪マウル内に戻ってもう一度一蠹 (イルドゥ) 古宅前の通りに向かいました。この通りが一番趣があって、帰る前にもう1回だけ見ておきたいと思って。

そうしたら古宅の前でお向かいの建物のご主人にまた出くわしました。ご主人は私が既に古宅を見学したのを覚えてくれていて、今度はお向かいの建物の方に私を手招きされるので行ってみました。

咸陽の介坪韓屋マウルのソルソンジュ文化館

それがこちら。ソルソンジュ文化館という名前で、ソルソンジュというお酒の販売所兼記念館でした。中はそれほど広くないのですが、写真が数点飾ってあって、その中に見たことがある顔を発見。

思いきってご主人に「この方はイ・ミョンバク元大統領じゃないですか?」と聞いてみたら、やはりそうでした。そしたらご主人が「これはムン・ジェイン大統領、これがノ・ムヒョン大統領・・・」と指差しながら歴代の大統領と一緒に撮った記念写真を説明してくれました。

どうやらそこのお酒を大統領に献上している?らしく、その関係で大統領がお店に来たのか、それとも青瓦台で会ったのか・・・? 田舎にある小さなお店なのに、どうやらそのお酒はとても有名なようでした。

その後、庭も見て行ってくださいと言われ、お庭に出てみました。

介坪韓屋マウルのソルソンジュ文化館の庭
介坪韓屋マウルのソルソンジュ文化館の庭
介坪韓屋マウルのソルソンジュ文化館の庭

お庭に出てみたら、このとおり、とても手入れの行き届いたお庭でした。

介坪韓屋マウルのソルソンジュ文化館

さっきのソルソンジュ文化館と書かれた看板がかかっているのが表門ですが、お庭から続く裏門もこのとおり、素敵でした。ご主人は別れ際に咸陽の観光地図までくださって、とっても親切な方でした。

介坪マウルを写真を撮りながらゆっくり歩き回ること2時間。これで本当に散策終了。この時11時過ぎでした。

予定では介坪マウル内の高台にある正一品名家という韓屋ステイができる施設内にあるレストランでランチをしてから帰るつもりだったのですが、お店に行ってみると12時オープンとのことで残念ながら開いていませんでした。でも、ここ、高台にあるためマウル内が一望できるんです。

咸陽の介坪韓屋マウルの風景

マウルの目印のような一本松 (だと思うんだけど)。屋根の修理中なのかブルーシートがかかっているお宅が写りこんでしまったのが残念。晴れていたらとっても気持ちのいい景色だったと思います。

池谷 (チゴク) バス停に戻る途中でもう1軒レストランの前を通ってみましたが、やはり早すぎて開いていなかったので、咸陽のバスターミナルまで戻ってバスターミナルの近くで適当に食べてから大邱 (テグ) に戻ることにしました。

咸陽市内バスターミナルへ行くバスは30分おきにあるのは知っていたので、最悪でもバス停で30分待てばバスは来ると思い、行きにバスを降りたあたりまで戻りました。でも、これがまた帰りのバス停らしきものが全くないんですよね。で、道路の脇に立ってバスが見えたら合図をして停めようと思いつつ待っていたら、おじいさんがどこからともなく現れて、時計を見ながら私の近くの道路脇に立ち始めました。

これは?と思い近づいて行って、「バスを待っていらっしゃるんですか? ここにバスが停まるんですか?」と声をかけてみたら「そうだよ」とのこと。「バスは (11時) 35分に来るはずなんだけど、日によっては30分に来たりすることもあるしなあ」とおじいさん。

韓国のバスあるある。やっぱり時刻表はあってないものなのね、と思いながらおじいさんと一緒に待っていると、結局定刻よりも5分ほど遅れてバスが来ました。

市内バスターミナルには10分ちょっとで到着。すぐに市外バスターミナルに移動し、何はともあれトイレに。

介坪マウルの駐車場に公衆トイレはあったんだけど鍵がかかっていて入れず。昼食の時に行けばいいかと思っていたけど結局マウル内では昼食を取らなかったので、咸陽に着いてからトイレに全然行けなかったんです。介坪マウルに行かれる方、現地ではトイレに行けない可能性がありますのでご注意を。

トイレを済ませてチケット売り場に向かい、大邱行きのチケットを購入しました。昼食を食べる前に先にチケットだけ買っておこうと思って。予約制でないせいか次のバスの時間を告げられなかったので、チケット売り場の上にある時刻表で、テグ、テグ・・・と探していってやっと大邱行きの時刻が書かれているところを見つけた時、近くに座っていたおじさんに「どこに行くんだい?」と声をかけられました。

テグと答えると、おじさん、「あのバスだよ!」とバス乗り場に停まっているバスの方を指差すじゃないですか。えっ?と思って見かけた時刻表に目を戻すと12:05の文字が。慌てて時計を見るとまさに12:05。

あっ!と思ってバスに目を戻すと、バスは既に動き始めていました。そしたら体が勝手にバスに向かって走り出していて・・・。

扉の横に立って「乗せて!」とアピール。運転手さんはちょっと怒っていたけれどドアを開けて乗せてくれました。

間に合ったとホッとした次の瞬間頭に浮かんだのが「なんで私、バスに乗っちゃったんだろ?」でした。咸陽でお昼を食べてから大邱に戻るつもりだったのに・・・。

でも今更そんなこと思ってももう遅い。大邱で遅めのランチを食べるプランに即、頭を切り替えました。実はこの直感的な行動が吉と出ることになるとはこの時思いもせず。。。

バスは行きと同様居昌 (コチャン) に立ち寄って10分ぐらい停車した後、大邱の西部停留場へまっしぐら。帰りは居昌に10分停まっていたにもかかわらず、咸陽から1時間50分かかるはずのところを1時間25分で西部停留場に到着。寝ていたから気付かなかったけれど、運転手さん、また飛ばしまくったんだわ。これ、韓国の高速バスあるあるに認定。

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