2022年5月、尹錫悦大統領の就任と共に一般公開されるようになった青瓦台。
最初の頃は外国人は予約不可で1日に先着何百か何千人までしか入れなくてハードルが高そうだったので、状況が落ち着いたら行けばいいと訪問を延ばし延ばしにしていました。
そしたら急に退任されることになり。
今年の春にソウルに行った時はまだ選挙前で次の大統領は決まっていなかったけれど、「大統領が代わったら青瓦台の見学ができなくなるかもしれない」と直感。行ってきました。
その後ソウルには行けていないので、私的にはギリセーフのタイミングでした。
青瓦台に行くにあたって、私には1つ楽しみがありました。
もうずいぶん前ですが、陜川 (ハプチョン) 映像テーマパークにある青瓦台のセット場に行ったことがあって、本物の青瓦台とどれぐらい違うのか比べてみたかったんです。
まずは外観から。

上が本物、下が偽物。

後ろの風景が違うだけ。そっくり。
続いて、ドラマや映画でよく出てくる赤じゅうたんの階段。

上が本物、下が偽物です。

丸柱の位置は違うものの、柱の上部の飾り部分まで同じです。
そして、正面にある韓国全土図。

上が本物、下が偽物。

セットの方には余計な調度品がついていますが、壁の模様までほぼ同じ。
続いて、大統領の執務室。

上が本物、下がセット。

ホントに同じ。
私、青瓦台でこれを見た時初めて見た感じがしなかったですもん。

こちらは会議や任命式が行われる忠武室。
残念ながらセット場の忠武室の写真は撮っていなかったのですが、この部屋の偽物もかなり精巧に作られています。

この立派な屏風、多分接見室にあったような気がする?のですが、

セット場の接見室にもよく似た屏風がありました。
ですが、セット場の方は全部が全部本物とそっくりなわけではありません。

こちらは政府の閣僚会議が行われる本物の世宗室。

これは偽物の世宗室。ずいぶん雰囲気が違いますね。
そして、本物の青瓦台の通路のところどころにおかれていた調度品。

貴重感がぷんぷん漂ってきます。

見上げるほど大きなメドゥプ(飾り結び)。飾り紐そのものだけでなく背景の模様まで組み紐でできていて、人間国宝レベルの方の作品ではないかと推察。
こういった調度品は、さすが本物の青瓦台ならではですね。
陜川の青瓦台セット場にあるのは本館だけですが、本物の青瓦台の敷地はかなり広く、せっかくなので行けるところはほとんど歩いてきました。

これは本館から大統領官邸に行く間の景色。
ちょうど桜が咲いている時期に行けてむっちゃラッキー。

大統領官邸内には家庭菜園チックなものがあり、野菜が育てられていました。

大統領官邸の背後の山にある五雲亭。

すぐ近くには慶州方形台座石造如来坐像があります。
9世紀に造られた作品で、韓国の宝物に指定されているそう。通称「美男石仏」と呼ばれているらしいけれど、美男かどうかは???
この辺りからソウル市内を見渡すとこんな感じ。

Nソウルタワーって本当にどこからでも見えるんですね。ちょっと感動。
敷地内を歩き回っていたら面白いものを見つけました。

近くにボールは見当たらなかったし、青瓦台を市民に開放した時にわざわざこれを設置したとは思えない。
もしかして歴代の大統領達が時々これで気晴らしをしてたのかな???
ひととおり歩き回って最後に迎賓館に行きました。

外観はむっちゃ普通。特に豪華な感じはありません。
が、中に入ると

外国から来た客人をもてなすにふさわしいシックでゴージャスな雰囲気が漂っていました。
9時の開門と同時に入場し、1時間40分たっぷり見学させていただきました。
今後再開放されることがあるかどうかわからないだけに、行っておいてよかったです。
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