以前に「北倉洞(プッチャンドン)スンドゥブ」が混みすぎていて3度目の正直でやっと入れたと書きましたが、「北倉洞スンドゥブ」以上に常に激混みのお店があります。
それが「農民白岩(ノンミンペガム)スンデ」。
ソウル市内には3軒あって、市庁直営店は何度かトライしようとしたけどお昼を過ぎても行列が途切れないと聞いたので、諦めていました。
それが、たまたま晩ごはんを17時台に食べる機会ができたので、このチャンスを逃す手はないと、ホテル近くの江南直営店に行ってみることにしました。
お店に着いたのは17時半過ぎ。なのに、お店の前には10人以上の人だかり。

うそでしょ?って思ったけど、本当に17時半の時点で既にとんでもない数のウェイティング。
ここのお店は入口にある待機表に人数と名前の1文字を書いて待つシステム。
韓国のたいていの人は名字が1文字なので自分の名字を書いていましたが、中には下の名前の最初の1文字やアルファベットで書いている人もいました。
私は自分の名字の1文字目にしました。
最初待機表を見た時、私の前には2組5人だけだったし、まだ17時半でピークの夕食時間前には食べ終えてお店を出られると思ったから名前を書いたんです。
だけど、それは大きな勘違いでした。
というのも、このお店、グループの全員が揃っていないと店内には入れないようにしているらしく、2組5人の前にまだ全員揃うの待ちのグループがなんと5組11人。
結局私の前には16人待っていたってわけです。
でも、私が食べたいスンデ定食は夕方は17時半から19時半までの時間限定メニュー。
だから17時半で入れなかったら今後何回行っても同じだし、待機表には他にも私みたいに人数が「1」となっている人もいたので、辛抱強く待ちました。
結局20分ぐらい待ったかな。
名前を呼ばれて「あのテーブルに行って」と指差された方向を見ると、なんと5人席。
店内には2人用テーブルもあるので、おばちゃんに「2人か3人のグループを先に通してあげてください。私、待ちますので」と言ったのですが、おばちゃんは「結局同じことだから」と譲らず。
申し訳ないと思いながら大きなテーブルを1人で使わせていただきました。
注文したのはもちろんスンデ定食。(メニュー名は定食(ジョンシッ))。
まずパンチャンが運ばれてきて

その後すぐにスンデの盛り合わせを持って来てくれました。

スンデグッだとスンデが煮込まれているでしょう?
私は本当はスンデそのものだけを食べたいので、スンデ定食があるお店では必ず定食を頼みます。
スンデの盛り合わせの上にスンデグッがつくので、むっちゃ量が多くなるんですけどね。
早速スンデを食べてみました。
白岩(ぺガム)スンデは野菜が多めに入っているのが特徴だそうで、ここのには野菜の他に春雨が入っているのが見えました。
驚いたのは全く臭みがなかったこと。
味もほとんどついていなくて、薄味派の私でもアミをつけたくなったぐらいの薄味。
横のお肉も同じく、塩味さえほとんどついていません。
お味噌をつけたりアミをつけてみたりしましたが、アミで食べる方がお肉本来の美味しさがわかって好きでした。
そのうちグツグツのスンデグッも運ばれてきたので、即パンチャンのニラを全投入。

ここのスンデグッには煮込まれたスンデが3つ入っていました。
普段ならスンデそのものの方が好きなのですが、ここのスンデはほとんど味がついていないので、私はスンデグッに入っていたスンデの味の方が好きでした。
このスンデグッ、結構な大きさのモリコギがこれでもかというほど入っていました。
このお肉です。

それと、最初に届けられた時はスープに色はほとんどついていなかったのですが、お箸でガチャガチャやっていたらスープの色がどんどん濃くなってきて。
そう、タデギが器の底に入れてあるんです。
タデギは辛いだけのものだと思っていたので、タデギを抜ける時は抜いてもらうようにしていたのですが、この時は完全に油断していました・・・。
スープの色の変化に気づいた時には既に遅し。
「仕方ないな」と思いつつ、タデギと一緒にお肉を食べてみたら
「ん? 味が深くなった?」
明らかにタデギと一緒に食べた方がお肉自体が美味しく感じられて。
今更ながらタデギの力を知りました。
最初に、私の前に16人並んでいたと書きましたが、私が名前を書いた後20分の間になんと20人ウェイティングが増えました。
18時前で20人以上待ちですよ。とんでもない人気店。
ここは行列覚悟&忍耐が必要なお店です。

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