「ロードナンバーワン」。タイトルだけ見るとどんなドラマか全く想像できないですよね。ソ・ジソプssiファンの友達に、以前から「いいドラマだからぜひ見て」と勧められていたこのドラマがGyaoで配信されるのを知り、何も知らないまま第1話を見て初めて朝鮮戦争のドラマだとわかりました。
戦争ドラマといっても描き方はいろいろありますが、このドラマ、第1話から戦車が大砲をぶっ放すとんでもない臨場感と緊張感で、1話見ただけでものすごく疲れてしまいました。そして、正直、見なけりゃよかったと後悔しました。だけど、「これは現実の出来事だ。目をそむけちゃいけない」という妙な正義感で、毎回1時間7-8分、自分が戦場にいるかのようなリアル感に指1本動かせないぐらい緊張しつつ、画面を見据え、残酷なシーンも悲惨なシーンもすべて、最後まで見終えました。
最初は朝鮮戦争をリアルに描いただけのドラマかと思っていましたが、実際はジソプssi演じるイ・ジャンウとキム・ハヌルさん演じるキム・スヨンが戦争に引き裂かれ翻弄されつつも最後まで諦めず貫く強い愛と、ユン・ゲサンさん演じる軍人キム・テホとイ・ジャンウ、2人の男の強い友情、そしてイ・ジャンウが率いる第二中隊隊員達の人間模様が描かれた人間ドラマでした。ドラマが進むにつれ、寄せ集めでバラバラだった第二中隊が様々な困難や試練を乗り越えながら固い絆でまとまっていくのは感動的です。そして、日々家族や友人知人が死んでいくのを目の当たりにしながらも、「信じていれば必ず会える」という信念で一生1人の人を愛し抜くジャンウとスヨンの強さには脱帽でした。
ただ、このドラマ、基本的に戦争の話だし戦闘シーンがリアルすぎて、1話見るごとに気持ちが重くなります。日本なら映画か、2時間ｘ4回ぐらいのスペシャルドラマでしか戦争ものってやらないと思うのですが、これを平日の夜の10時から毎週2回見るのは結構しんどいと思います。それはやはり視聴率にも表れていて、最初の方は2桁あったみたいですが、後半は4-5％だったとか。残念だけど納得できます。だって、仕事終わって疲れて帰って来て、気持ちが重くなるのわかっててドラマみたいと思います？
腰が埋もれてしまうぐらい深い雪の中や川幅が何百メートルもある川を首まで水に浸かりながら渡ったり、泥だらけになりながら走り回ったりするシーンを見るたび、これを演じていた俳優さんや制作スタッフの方々はどれだけ大変だっただろうかと思わずにいられませんでした。わずか60年前にあった事実をたくさんの人に知ってもらいたいという想いでこのドラマを作っていらっしゃっただろうに、平日の夜10週にわたり放映する以外方法はなかったのか、もっと多くの人に見てもらう方法はなかったのか、その点が残念でなりません。
第1話を見て後悔しましたが、終わってみればとても素晴らしい人間ドラマでした。このドラマの制作に携われた方々に敬意を表し、わがまま採点は点とさせていただきます。
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