前回書いたとおり、私の長蛇島 (チャンサド) での目的は「星から来たあなた」のロケ地を見つけること。探し出すのにどれだけ時間がかかるかわからないから、まず最初に目的を達成してから残った時間でゆっくりと島を見て回りたいところだったのですが、観覧する順路が決められているからベルトコンベアみたいにみんなと同じ方向に向かって歩いて行くしかない。
ってことで、船から下りると超早歩きで前を歩いている人達をどんどん追い抜いていき、列の先頭に近い位置をゲット。そこからは流れに合わせながら、時々写真を撮るのに立ち止まっては追い抜かれ、また前の人がポーズを取って写真を撮っている間にその横をすり抜け、といった感じで抜きつ抜かれつしながら歩いていました。(私は何をやってるんだ?)
こんなことを書くと周りをろくに見ずに歩いていたと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。せっかく来たのですから見るべきものは見ないとね。
長蛇島でまずで迎えてくれたのはお花達。
島には至るところに緑があります。
どこにカメラを向けても緑が写りこむぐらい。新緑の季節だったので緑を見ているだけでも気持ちよかったです。
外島 (ウェド) でもたくさんのオブジェが置かれていましたが、ここもオブジェ多かったです。
これはかたつむりの妖精?
緑の上を飛ぶ宇宙人?
そしてお決まりの小便小僧。韓国、なぜか全開パターンが多いんですよね😛
ここは虹の橋と呼ばれているところ。「温かい一言」というドラマのロケ地だそうです。私は見ていないのでわからないんだけど。
ここからはこんな風に海や近くの島々が見えてとってもいい景色。
他にもこんな写真スポットが。
なんでペンギンなのかは???
途中に温室がありました。建物がしょぼかったしパスしようかと一瞬思ったのですが、やはりせっかく来たのだからと思い直し、中に入ってみたら、これが意外にも・・・
何だかわからないけれど鮮やかな色の植物。オレンジや黄色の部分は花かな?
こんな形のサボテン、初めて見た。
そしてインコもいました。インコなんて見たの、何年ぶりだろう。。。
建物の外観とは違って中は一見の価値があると私は思ったのですが、いかが?
目的地はまだ見つかりません。
先に進むとちょっとした休憩スペースがありました。この辺りで1時間経過、地図によるとちょうど行程の半分ぐらい。よしよし、いいペース。日陰になっていたのでしばし休憩し、後半、いや、メインの目的地へGo。
順路によると次は屋外迷路のはずだったのですが、残念ながら閉鎖されていて中に入れず。気にせず道を進んで行くと、いよいよ「椿トンネル」と名付けられた場所に来ました。
日本で下調べをしていて長蛇島の地図でこの場所の名前を見た時に、このシーンは絶対ここのはずと目星をつけていました。早速キャプを片手にこの狭い小道を歩き始めました。街中なら建物の形や色や看板などを目印にしてロケ場所を探すのですが、ここにはそんなわかりやすい目印はありません。
で、私が目印にしたのは手前右側の曲がった木の幹と左側の木の枝の分かれ方、そしてスヒョン君が腰かけている道のへりが写真の一番手前でカーブしているところ。この微妙な3つのポイントを探して慎重に歩いて行きました。
ですが、短い椿トンネル、あっという間に終わってしまいました。お目当ては見つかりません。さてどうするか?
戻るでしょ!
トンネルを歩いて戻ります。そうすればさっきとは逆方向の景色がチェックできます。キャプと前方の景色を見比べながらさっきよりもさらに慎重に歩いて行くと
ここだ!
右側のカーブした木の幹、左側の枝分かれ、そして道のへりのカーブ。全部一致してます!!!
やった!ものすごい達成感!
椿はないけれど、そんなことはどうでもいーんです。去年サンシャインスタジオに行って、ドラマの映像ってびっくりするぐらいいろいろなものが付け加えられていて、全く同じ絵面が見られることは絶対にありえないことがよーくわかったので。
ということで、この場所を見つけたい方、ポイントは椿トンネルを「順路とは逆に歩く」ことです。
1つ目のロケ地はクリア。あと2つ探したい場所があるのですが、1つ目さえクリアすれば後は楽勝なのはわかっていました。次はこのシーン。
誰でも絶対にわかる場所です。でもここの問題は場所ではありません。角度です。手前のオブジェはもちろん現地にはあるのですが、クレーンやプロのカメラ機材で撮った構図を安物のデジカメで地面に立って撮って同じ絵面に撮れるはずがありません。いろいろ試みたのですが、私の腕では結局これが精いっぱいでした。
ちなみにここは野外公演場になっていて、私がうろうろしている間ステージではバンドがリハーサルをしていました。
そして最後のロケ場所はこのシーン。
キスして倒れたト・ミンジュンをチョン・ソンイが部屋に運ぼうとしているシーンです。それがここ。
うーん、なんて奥行きのなさ。なんて平凡な写真。ま、自己満足の世界ですから、ね。ロケ地巡りをしている方ならきっとこの気持ち、わかってくれるはず。
これでミッションコンプリート。残りは気分的にゆっくりと見て回ることができました。
ここはミミズク展望台。私はミミズクがかわいくってついこっちの写真を撮ってしまいましたが、ここからは海と島々が一望できてきれいな景色でしたよ。ご覧のとおり、すっかり青空になっていたし。やっぱり青空が一番ですよね。
ここは見てのとおり、教会です。「小さな教会」という名前のとおり本当に小さくて。ここで挙式する人達、いるのかな。
順路の最後の方はオブジェがいっぱい置かれていました。私はあまりゲージュツってものがわかっていないので、写真を撮ったのは一部のみ、後は歩きながらの鑑賞で十分でした。
と言いつつ、こういうのは気になるんだな。手のひらのあたりにクレヨンしんちゃんが描かれているの、わかりますか? そしてこの裏側、手の甲には
ミッキーとミニー、トゥイーティー、そしてシンプソンズと有名なキャラクターがいっぱい。これ、アウトなパターンですよね?
最後は長蛇島のマスコット、ヌィビ。蚕のキャラクターだそうです。長蛇島のシンボル、椿の花を持っています。ここの正式名称、長蛇島海上公園カメリアのカメリアは英語で椿の意味。私が訪れた時は椿は全くなかったけれど、冬に行ったら椿がたくさん咲いているのかな。
制限時間以内で無事に長蛇島の観光を終えることができました。私はロケ場所で写真を撮るのにずいぶん時間をかけましたがそれでも急ぐことなく帰りの乗船場までたどり着けたので、普通に歩いて観光していれば余裕で全行程を歩けると思います。
帰りの船に乗る際に、下りる時に預かった乗船証のようなものを乗務員さんに返してから船に乗り込みました。行きと違って帰りは中の座席に座っていたら、出航時刻のはずなのに船が出ません。周りは来た時と同様、お客さんでほぼいっぱい。なぜだろうと思っていたら、乗務員さんが大声で話し始めました。当然韓国語だしわからないだろうからと聞いていなかったのですが、途中で人差し指を立ててお客さんを見渡しながら質問をして挙手を求め始めました。それに応えて手を挙げた人はほんの数人。ですが、乗務員さんの人差し指1本と手を挙げた人を交互に見ていて、私の勘が働きました。
多分、1人客を探してる! ってことは私、対象者だ!
確信はなかったので、恐る恐る顔の高さぐらいまで片手を挙げてみました。すると乗務員さん、私が手を挙げたのに気づき近づいてきて身分証の提示を求められました。何て言ったのかは覚えていませんが、なんとなく意味はわかったんです。パスポートを見せると私が外国人だとわかり、乗務員さんは戻って行きました。どうやら探していたのは韓国人だったよう。
要は乗船証が1枚回収できていなかったようなんです。船から下りた人の数と乗った人の数が合わないので、1人いなくなったのではないかと探していたようで。結局1人乗船証を返却し忘れていた人がいたとわかり、一件落着。言葉がわからない外国なもので緊張しましたが、何事もなくてほっ。
船は少し遅れて出発、統営遊覧船ターミナルに戻りました。
コメント