前回書いた雪岳山(ソラクサン)の蔚山岩(ウルサンバウィ)への道は登山コースとしては中級レベルだそうです。
そこに山登りが初めての人間が片道2時間というのをソウルの街中を2時間歩くのと同じ感覚で安易に行ってしまったのですから、そりゃあ途中で脚が動かなくなるのも当然ですよね。
新興寺(シヌンサ)からフンドゥル岩までの道は初級レベルなので行きはノンストップで行けたのに、帰りは脚がけいれんを起こしてしまって2回休憩を取らないと歩けませんでした。

なので、新興寺の入口のこの四天王門の前まで戻って来られた時は本当にホッとしました。で、中に入ってみることにしました。

四天王門をくぐるとこの建物が現れます。普済楼というそうです。
その横には

願い事が書かれた金の札が小さな提灯と一緒にたくさんくくりつけられた木があります。
日本で絵馬に願い事を書いて掛けるのと同じ感覚、かな?
普済楼の奥に本殿があります。

他にも

三聖閣などお堂がいくつかあります。その一部はテンプルステイの建物のようです。

テンプルステイの看板。小僧さんの頭の部分はくりぬかれて借景みたいになっているんですよ。手が込んだ看板ですね。
本殿からは少し離れたところ、一柱門の近くには大きな大仏像があります。

統一大仏。韓国と北朝鮮の統一を願って建立されたんですって。
大仏様の前でひれ伏して拝んでいる人を見れば、いかに大きな大仏かわかるでしょう?
蔚山岩の上では灰色の雲しか見えなかったのにここまで戻って来たら少し青空が見えていました。
山の上と下ではこんなに天気が違うんですね。
天気がまだ持ちそうだったのと体力が少し回復したので、次にケーブルカーで行ける権金城(クォングムソン)に行ってみることにしました。
ケーブルカーは混んでいる時間帯だと乗るまでに数10分待たないといけないそうですが、私が行った日は平日だったのと天気が悪かったので人は少なくて、チケットを買ったら即乗ることができました。
ケーブルカーで上に着くまで5分あったかどうか。あっという間でした。

これがケーブルカーを下りてすぐのところで撮った景色 (だったと思う)。
でも、これが頂上ではありません。ケーブルカーを降りた人はみなさん、ここから歩いてもっと上を目指します。
蔚山岩と違ってここから頂上までは割と道が整備されていて、小学生ぐらいの子供を連れた家族が何組も歩いていました。

最後のこの部分だけは結構な岩壁ですが、段差がなく斜面が急なだけなので、子供でも上がろうと思えば上がれます。

展望台とかでよく見かける案内板も置かれています。
私も途中までは上がったのですが、さすがに4時間蔚山岩と格闘した後だったので、また下りに脚がけいれんを起こしたらまずいと思って途中でやめました。
こちらが私が登ったところから見下ろした景色。

下に見える人の大きさを見れば、てっぺんではないけれど頑張って登ったでしょう?

上からは雪岳山の峰々を見渡すことができ、いっぱしの登山をした気分になれます。
この写真でご覧のとおり、統一大仏のところでは晴れていたのに山の上まで上がってくるとまたこの空の色。大仏のところから30分も経っていないのに、です。

下りのケーブルカーに乗っていたら、さっきまでいた蔚山岩と新興寺が見えました。
蔚山岩にはやはり雲がかかったままでした。
我ながらよく頑張ったと思うと同時に、無事に帰って来られたことに改めて安堵し、雪岳山を後にしました。
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