束草 (ソクチョ) 滞在の2日目は雪岳山 (ソラクサン) に行くつもりでしたが、雨の予報だったので急きょ変更し、洛山寺 (ナクサンサ) に行きました。
海のそばのお寺で青空と青い海と一緒に写っている観音様の写真を見て行ってみたくなったんです。
ここも雨だとがっかりな写真になってしまうだろうと思いつつ、朝7時過ぎに出る市内バスに乗って行きました。
住所的には束草市ではなく襄陽 (ヤンヤン) 郡になるようですが、束草の市内バスの一部は隣の襄陽郡内まで行くようになっています。
ホテルの最寄りのバス停「霊琴亭入口(영금정입구、ヨングムジョンイック)」から9番の市バス1本、30分ちょっとで「洛山(낙산、ナクサン)」バス停に到着。(洛山バス停については次回お話します)
ちなみに束草市の市バスは時刻表もちゃんとバス停ごとに発行されているし、多少の前後はあるもののほぼ時刻表どおりに運行されていてビックリ。
バス停から洛山寺へは正門から行くよりも駐車場の奥から行く方が近そうだったので、私はこちらの門から入りました。
次の目的地に行くバスの時間が決まっていて1時間50分の間に観光してバス停に戻って来ないといけなかったのと、雨が降り出す前になんとか観光してしまいたかったので、時間との勝負でした。
バス停から入口の虹霓門まで急ぎめに歩いても10分。結構かかります。
雨が降りませんようにと願いながら急ぎ足で中に入って行くと、しばらくしてこの石碑が目に留まりました。
漢字は理解できたのですが、肝心の「배」が何のことなのかわからなくて急いでいるのに足を止めてしまったんです。
そしたら、近くにいた地元の人らしきおばあちゃんが親切に説明し始めてくれました。
「しまった!」と思ったけど後の祭り。
おばあちゃん、すごく熱心に説明してくれるので理解しようと頑張ったんだけど、わかったのはこれが何やらすごく貴重で大事なものらしいという”雰囲気”のみ。
でも、話し終えられた後はちゃんとお礼を言って、わかったっぽく見せるために写真を撮ってみました。
で、これを書くために調べてみたら、「배」は韓国語で梨。
洛山は洛山梨という梨の有名な産地で、この木から始まったと伝えられているそう。
写真をよく見てみると、まだ青いけれど確かに梨の実がついています。
って今頃気づくなよー、ですよね。
しばらく歩くと四天王門があり、ここをくぐって本殿を目指します。
立派な鐘楼。
雨の予報だったのに、空が明るくなってきました。
こちらが洛山寺の本殿と七層石塔。
本来ならここがこのお寺のメインのはずなのですが、周りに人の気配はなく。
私のお目当てもこれではなかったので、先に進みます。
この門を通ってお目当ての観音様を目指します。
ちなみにこの道、「夢が叶う道」という素敵な名前がついています。
途中には、時代劇ドラマでよく見る、願掛けの積み上げた石がいくつもありました。
しばらく山道みたいなところを歩いて行くと、突然前が開けて観音様が現れました。
こちらが海水観音像。空と海が一緒に写る観音様ってなかなかないですよね?
しかも微妙ですが青空も見えています。
さっきも書きましたが、この日の天気予報は曇りのち雨。
しかもバスで洛山に向かっていた時、既に雨が降っていて晴れ間なんて見られるはずがなかったんです。
強烈な晴れ女を自認している私でも驚いたぐらいの神がかりなタイミングでした。
これ、観音像の下の部分なのですが、真ん中に半分隠れて見えているのは三足の蛙。
この蛙を触って観音様にお祈りすると、旅行運と財運がよくなるんですって。
観音像の真下が海というわけではないけれど、海まで遮るものが全くないので解放感がハンパなく、晴天だったらまさに絶景だったと思います。
ずっと眺めていたかったけれど、もう1ヶ所、もっと海の近くの崖の方まで行かないといけなかったので、名残惜しくこの場所を離れました。
下り道を進んで行くと、この建物の脇に出ました。
宝陀殿。この建物、むちゃくちゃ大きいんです。
真ん中の7重の塔の横にいる人と比べると、でっかさがわかってもらえると思います。
さらに進むと観音池があります。
後ろに見えているのは宝陀殿の前にある宝陀落。
宝陀落は2階が休憩場所になっていて、私が行った時は無料でトングレ茶がいただけるようになっていました。
洛山寺は山の上にあり、建物と建物の間のアップダウンが結構あってかなり歩き甲斐があります。
私は時間との戦いで急ぎ足で歩き回っていたので、既にかなり汗だく状態。
ここで冷たいお茶をいただきながら、ありがたく休憩させてもらいました。
観音池は別名蓮池と呼ばれているらしく、蓮の季節はほぼ終わりでしたがギリギリで蓮の花を見ることができました。
池の中にはお茶目なお地蔵さんも。
池の周りを抜けるとまた上り坂になり、上りきったところにあるのが義湘台。
ここも上がると、海が一望できます。
初日の出の名所だそうで、納得。
これが義湘台のすぐ横から見える景色。
写真の真ん中あたりの崖に張りつくように建っているのが紅蓮庵。
あそこが最後の目的地です。
写真で見ると遠そうですが、歩いて5分ぐらい。
アップダウンや階段がありますが整備された道で誰でも行けるようになっています。
途中「心を洗う水」という表示があるのを見つけて足を止めました。
言葉に惹かれて
観音様から一杯いただきました。
こちらが紅蓮庵。
本当に断崖の上に建てられていて、中ではお参りをしている人がいました。
中はすごく狭いので、邪魔にならないよう私は外から手を合わせるだけにしました。
洛山寺、1ヶ所だけ建物を飛ばしたのですが、それ以外はひととおり雨に降られず見ることができました。
かなり急ぎ足で見ましたが、休憩を抜いても1時間ちょっとかかりました。
ゆっくり見て回ろうと思ったら1時間半はかかると見ておいた方がいいと思います。
帰りは裏門から出て、洛山寺の外を通ってバス停まで戻りました。
道中に見えた洛山海水浴場。
束草、江陵、東海とも夏の金曜土曜の宿泊は2ヶ月前の時点でも全く空いていませんでした。
週末は人で埋め尽くされるんでしょうね。
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