昨秋韓国で観客900万人を動員したビョンホンssiの久々のヒット作、「内部者たち (邦題:インサイダーズ 内部者たち)」を見に行ってきました!この映画は、政財界を揺るがすある汚職の内部告発の話で、ヤクザ役のビョンホンssi、検事役のチョ・スンウssi、政財界の策士役のペク・ユンシクさんが主な登場人物です。
実は私、この映画の大ヒット記念で出されたディレクターズカット版「内部者たち ザ・オリジナル」の上映期間中にちょうどソウルに行ったので、現地で見たんです。
短い会話のセリフぐらいならわかるつもりだったし、映像があるのでなんとか話の筋にはついていけるだろうと思っていたのですが、この映画でビョンホンssiは地方出身で方言を話すヤクザを演じていて、セリフがなまる、なまる。一言、二言のセリフさえ何を言っているか理解できず、3時間あるディレクターズカット版の最初の1時間ぐらいは話の内容も、誰が善人で誰が悪人かも、悲しいかな、全くわかりませんでした。一瞬めげかけて途中で席を立とうかと思ったぐらい。でも、ビョンホンssi、久しぶりのヤクザ役。映画「甘い人生」で肩で風を切るように暗い廊下を歩いていたビョンホンssiを彷彿とさせるようなシーンもあり、映像を見ているだけでもとっても素敵でした💕 なので、日本で公開されたらストーリーを確認しに、絶対にもう一度見に行こうと決めていました。
ただ、日本で現在公開されているのは、韓国でも最初に公開された2時間20分の通常版の方で、私が見たディレクターズカット版よりも50分も短いものです。だから、私の記憶に残っている映像が途中で切れてしまうことが時々あり、なんとなくブツ切れ感を感じてしまいました。でも、韓国でわからなかった部分がしっかり理解でき、また、セリフの意味がわかっていなかったため、重要なシーンをスルーしてしまっていたこともわかり、新しい発見あり、答え合わせ的な部分もありで、ちょっと変わった鑑賞になりました。
映画が終わった途端に、横で見ていた友達から、ラスト近くのある決め手となるシーンがどうしてそうなったのかがわからない、なんで?と聞かれました。そのシーンは映画の前半にあり、そのシーンとそっくりなシーンがラスト近くでもう一度出てくるのですが、実はその2つのシーンには決定的な違いがあるんです。ディレクターズカット版ではラスト近くのシーンの方を前半のシーンを再現しているかのように丁寧に見せることによって、観客にその違いをはっきりとわからせる作りになっていたのですが、通常版の方では比較するのに与えられた時間が5秒ほどしかないんです。だから、前半のそのシーンをしっかり覚えていて、かつ、ラスト近くのシーンでその違いを5秒で見つけられなかったら、ちょっともやもや感が残ってしまうかも。
こんな風に書くと、ちょっと話がわかってるからってもったいつけて書いてる、みたいに思われるかもしれませんが、この映画、裏切ったり裏切られたり、誰と誰がつながったり切れたりっていうところが見どころであり、最後にどんでん返しもありなので、ネタバレしてから見に行くと絶対損します!本当に面白い映画なんです!汚職という硬いテーマですが、途中で息抜きのコミカルなシーンもあったりするし、最後はスカッと気分爽快になれます。そして、「決め手となるシーン」の違いに気付けば、ラストのスッキリ感は倍増間違いなし!
ん?じゃあ、その「決め手となるシーン」はどうやって見つけたらいいかって?
キーワードは「ハダカ宴会」です。エッチなシーンですが、とっても重要です。目を皿のようにして見てください!!! (言い忘れていましたが、この映画、R15指定です)
昨今の韓国映画は上映期間がそれほど長くありません。ぜひお早めに映画館に足を運ばれることをおススメします。
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