珍しく夏に休みが取れることになりました。
夕方でも明るく日中に歩き回れる時間が長い季節に韓国に行けるとなると、地方に行きたくなります。
そこで、今回は釜山を拠点に日帰りであちこち出かけることにしました。
釜山に行くのは3回目、しかも前回は6年も前なので記憶はおぼろげ。
でしたが、金海(キメ)空港はそれほど変わっていないようで、空港の外へ出ると市内へ向かう釜山-金海軽電鉄の乗り場の方に自然に歩き出していました。
今まではこの電車に乗り終点の沙上(ササン)駅で地下鉄に乗り換えていたのですが、今回はそうするとランチタイムを過ぎてしまうので、沙上での乗り換えのついでに駅の近くでお昼ごはんを食べることにしました。
行ったのは釜山-金海軽電鉄の沙上駅の2番出口から歩いて1分の「ヘドジアグチム」。
アグチムの「アグ」はアンコウ、そしてアグチムとはアンコウの蒸し物。
アグチムは1人では食べられない韓国料理の1つでそれは仕方ないからとっくに諦めているけれど、このお店にはアグタン(アンコウスープ)があり、1人でも注文できるんです。
なので、最初からアグタンねらいでお店に入りました。
12時半過ぎに入ったらお店はいっぱいでもなくガラガラでもなく、1人で行っても問題ない状態でした。
まずはパンチャンが登場。

なんと5品もあります。
まずは定番の白菜キムチから。
ここのはニラ入りでした。甘さは全くなく、どちらかといえば苦め。でも味が濃くないから食べやすかったです。

ホバッ(韓国カボチャ)のナムルは間違いない味。ちょっとまろやかでゴマ油が効いていてむっちゃ美味しかったです。
何かわからなかったのがこれ。

もしかしたらさつま揚げの胡麻和えかな?と想像しつつ口に入れたら、なんとタケノコの胡麻和え。
想像していたものとあまりに違ったのでビックリ。でもこれも優しいお味で完食。
逆に失敗したのがこの唐辛子の炒め物。

青唐辛子は食べられないからいつも手を出さないのに、炒めてあったからか、釜山に着いたばかりで興奮していたからか、何気なく口に入れてしまい・・・。
途端に口の中がヒリヒリになり「なんで口に入れたの?」と自己非難。
青唐辛子、やっぱりダメです。
パンチャンを楽しんでいる間にアグタン登場。

結構大きなお鍋。それも卓上コンロに火をつけて煮始めてくれました。ビックリ。
すごく本格的な気がして嬉しかったけれど、火を止めて食べるタイミングがわからない。どうしよう・・・。
お店の人が適当なタイミングで火を消しに来てくれるかとしばらく待ってみたけれど全然来てくれなさそうだったので、とうとう近くを通りがかったお店の人に「ケンチャナヨ?」と聞いてみました。
何て聞いたらいいかわからなくて、これしか言葉が浮かばなかったもので。
そしたらその女性、「今食べても大丈夫です」と日本語で言ってくれたんです。ちょっと感動。

火は弱火にしてくれたもののまだグツグツなので、少しずつ取り皿に取って食べることにしました。
肝心のアンコウがどれだけ入っているかわからなかったので数え始めたら、下のサイズのが12-13個は入っていました。

1人前にしては多いですよね?
かなり硬い骨が付いているのですが、よく煮込まれているのでお箸で簡単に身を外すことができます。
ヘジャングッやカムジャタンのお肉の塊みたいに時々ホジホジしないといけない部分がありますが、それもお肉ほど難しくはなく、コラーゲンとおぼしきちょっとゼリー状っぽいところがついていたりちょっと弾力があったりして食感が楽しくて美味。
アンコウってこんな味だったんですね。白身だしお出汁はさっぱりしているし、いくらでも食べられます。
アンコウ以外にはもやし、大根、干しエビいっぱい、ネギ、玉ねぎ、そして上の小皿に映っている細い黄緑色の茎っぽいの。
これ、何かわからないんですけど、レモングラスをかじった時みたいにちょっと酸味がありました。
だから余計にスープがさっぱりして。
途中からご飯を投入して海鮮雑炊にしたら、これが絶品。
具を引き上げた後は雑炊を口に運ぶスプーンが止まらなくって。
超満足の釜山最初のごはんになりました。
ちなみにアグタン、10,000ウォンでした (現在は12,000ウォンになっているよう)。
ソウルではもう10,000ウォンで食べられるものがあまりないだけに、釜山、やっぱり安いって思いました。

紫色が釜山-金海軽電鉄の沙上駅。2番出口は緑色の地下鉄2号線の沙上駅にもあるのでご注意を。地下鉄駅からなら4番出口が一番近いです。

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