この度の台風で起こった多大な被害のニュースを聞いて心が痛みます。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また被害がこれ以上拡大しないことを願っています。
釜山・巨済 (コジェ)・統営 (トンヨン) の旅も終わりに近づいてきました。5日目のこの日は釜山の東部に向かい、海東龍宮寺 (ヘドンヨングンサ) ー 青沙浦 (チョンサポ) ー 海雲台 (ヘウンデ) と動きます。
海東龍宮寺へは海雲台経由で行く人が多いようですが、私は違うルートで行きました。まずは西面 (ソミョン) のホテルを出てKorailの釜田 (プジョン) 駅へ。釜田市場のいろいろなお店を見ながら歩いて7-8分で駅に到着。ここから東海線の列車に乗りオシリア駅まで30分。オシリア駅からは139番のバスで3つ目のバス停「龍宮寺国立水産科学院 (용궁사국립수산과학원)」まで5分ちょっと。簡単でしょう? 西面から海雲台へ行くだけで30分かかることを考えれば、このルートの方が早いです。
ただーし、東海線は朝夕の通勤時間帯を除くと30分に1本しか列車がありません。その上139番のバスも22分に1本しかないので、列車は時刻表を事前にチェックしてピッタリの時間に行くとしても、オシリア駅に着いてバスの待ち時間がどれぐらいになるかは運次第。実際、私はきっかり20分バス停に座っていました。ちなみにバスを待っている間、タクシーは1台も通りませんでした。まあ、海雲台からでもバスに乗らないといけないので、西面か釜田の辺りに泊まっているならKorailで行く方が早い気がします。(上記情報は2018年春現在のものです。バスの路線や番号は変更になる場合があるので行かれる際は最新の情報をお確かめください)
バス停を降りて道を少し戻ると、海東龍宮寺の入口の表示があります。
ここから入口までは一本道で徒歩5分ぐらい。入口に着くと日本の観光地のお寺みたいに通りの両側に屋台が並んでいて、そこを通って中に入って行きます。
ここはかなりメジャーな観光地らしく、平日でも観光バスが何台も来ていました。中国語だけではなく、英語、ドイツ語、ヒンディー語などが聞こえて様々な国の人が来ているのがわかりました。ただ日本人は全く見かけませんでした。
お寺の敷地に入ってすぐのところに十二支像が並んでいます。
これは未 (ヒツジ)。
こちらは酉 (トリ)。頭のところにちゃんとトサカがあります。
これを通り過ぎてやっとお寺の看板?がありました。
矢印の方向に進み、煩悩の数と同じ108段の階段を通ってお寺の中に入って行きます。
このお寺は海に面した岩場の上に立っていて、目の前には海が広がり壮大な景色です。
日出岩というのがあってそこから見る日の出は絶景だそう。本当にそうだろうなと十分想像できる素晴らしい景色でした。
ちょうどこの仏様の後ろから太陽が昇ってくるそうです。いかにもご利益がありそう。
続いて本堂へ。
日出岩の辺りからはちょっと遠めに見えていた本堂でしたが、歩いて行くとすんなり到着。
龍宮寺という名前だけあって、龍がお出迎えしてくれています。
さっき日出岩のところに金の仏様がいらっしゃいましたが、こちらには金の布袋様がどっしりと腰を下ろしていらっしゃいます。
そしてその近くには黄金の豚もいます。
まるででっかいブタの貯金箱みたい。でもこのブタさん、正面よりもバックの方が魅力的なんです。
ほら、なんともかわいいお尻たち。
日出岩から見下ろしていたとおり、本堂の辺りがこのお寺で一番低い場所で、本堂を通り過ぎるとまた階段があり、上って行くと海水観音大仏様がいらっしゃいます。
なんと10mの高さがあるとか。ここは高台になっていて、まさに観音大仏様が海を見守っている感じです。ここから本殿方向に写真を撮ると、
ほら、ブタさんのお尻があんなに小さく見えます。どれだけ高台にあるか、これでよくおわかりでしょう。
お寺の中をうろうろ歩き回っていたらお手洗いに行きたくなってきました。で、探して行ってみると・・・
トイレは「憂いを解く場所」なんですね🤭
ゆっくりお寺の入口の方に戻って行こうとすると、やたら人が集まっている場所がありました。みんな同じ方向を見ているのでそちらに目を転じてみると、こんなところでした。
この写真じゃ何なのか想像がつかないですよね。でもこの写真の隅っこに実はこの場所の説明があるんです。その部分を拡大してみると、
日本語でちゃんと書いてくれていますね、幸運の銅銭占い。橋の上からコインを投げて下のお椀の中に入ると願いが叶うそうです。いろいろな国の人がチャレンジしていましたが、私が見ていた間の成功者はゼロ。
でも私はコインチャレンジよりもその周りにあるいろいろな像の方が気になって。
これは16羅漢の石像。16羅漢というのはお釈迦様の弟子で特に優秀だった人達なんですって。これだけの像が見守っている中でコインチャレンジに成功したら、確かに願い事は叶えてもらえそう。これがここにあるのは納得。
でも、
ここにも龍。
あひると親亀の背中に子亀。
こちらはなぜか親亀の背中にうさぎ? そして
アザラシ? 何でここに?
こんな感じでちょっと不思議ワールドでした。
お寺の入口に戻る途中でまたもや龍発見。
このお寺、名前どおり本当に龍がいっぱいいました。
ゆっくり見て回って、最後にもう1度日出岩の辺りのお寺全体を見渡せる場所に行きました。
海東龍宮寺、釜山市内からだとちょっと時間がかかりますが、こんなに海のそばにあるお寺ってとても珍しいと思います。お寺の中も割と広いし見て回るのは楽しいですが、ここのメインは景色じゃないかな? ずっと見ていたくなる本当に素敵な景色でした。この景色を見に来るだけでも価値があると思います。
コメント