ソウルの赤バス、要注意!

ソウル

旅行中のメインの移動手段はずっと地下鉄だったのですが、ここ2年ほどバスをよく利用するようになりました。バスの利点は、地下鉄よりも目的地のより近くまで行けることと、地下鉄よりも圧倒的に路線の数が多いことです。そして何よりも、バスに乗ると外の景色が見えてドライブ気分が味わえることです!

バスの路線はあらかじめKakao地図で調べておきます。ハングル表記ですが、出発地を表す「출」の青いバルーンマークと目的地をを表す「도」の赤いバルーンマークをそれぞれ地図上にドラッグすれば、勝手にバスや地下鉄での行き方の候補をいくつも表示してくれるので、表示された停留所の名前とバスの路線番号、到着地までの停留所の数だけメモっておくだけ。後はその通りにバスに乗れば、問題なく目的地までたどり着けます。バスの中では次の停留所と次の次の停留所を必ず案内放送してくれるので、この2年間、この方法でソウル市内の緑バスと青バスを自在に乗り回してきました。乗り間違えたことはないとは言いませんが、ある程度バスに慣れてからだったので、周りの風景で自分がどこに向かっているのか把握し、行先や降りる場所を修正できたので、ただの一度も困った事態に陥ることはありませんでした。なので、自分ではもう完全にソウルのバスは制覇した気分でいました。ところが・・・・・

今回、初めてソウルを出て水原(スウォン)と龍仁(ヨンイン)に日帰り旅行に2日連続で行きました。どちらも長距離用の赤バスとそれぞれの市の路線バスを利用したのですが、2日とも目的地に到着するまでに恐怖と不安でクタクタになる経験をしました。なぜかって、赤バスや地方の市バスがソウルの緑バスや青バスと同じシステムだと勝手に思い込んで、なめてかかっていたからです。

赤バスと、緑バスや青バスとの違いは・・・

  1. 赤バスでは、次のバス停の案内放送がなく、車内前方のモニター画面に表示されるのみの場合がある。表示はもちろんハングルのみ!
  2. モニター画面にバス停の表示がされる際には、もともとその赤バスでは停まらない (通過する) バス停の表示もされることがある。それも一瞬の表示なので、通過するバス停なのか停まる予定のバス停なのか判断するのが大変 (私は全くわかりませんでした)。
  3. バスによってはモニター画面がなく、バス停案内が全くされない場合もある!
  4. 停まる予定のバス停でも事前に降車ブザーを鳴らさなければ、躊躇なく通過されてしまう!

赤バスを利用した初日、上記のことを知らなかったおかげで、私は目的地のバス停で降りそびれ、バス停以外の場所にバスを急停車させてしまいました。それでも、降りる予定のバス停から数百メートルしか離れていなかったので、幸いなことに歩いて戻ることができました。でも、もうあと30秒気付くのが遅かったら、周りに建物など全くない、田舎のだだっ広い道の真ん中で降ろされて路頭に迷っていたところでした。その可能性を考えただけでゾッとしました。

2日目は地方の市バスで肝を冷やす経験をしました。地方の市バスの教訓は・・・

  1. Kakao地図のバス情報は、ソウル市外のバスの場合、相当不正確であてにできない。
  2. バスによっては、停まるバス停の数や場所がKakao地図の情報と異なる。
  3. 停まるバス停の名前を運転手さんがわかっていない場合がある!
  4. バス停によっては、バス停マークのスタンドが立っているだけで、そこに停まるバスの路線番号や運行経路図が全くない場合がある。

全く見知らぬ土地なので、Kakao地図のバス情報で調べてあった番号のバスに乗り、情報の数通りのバス停で降りてバスを乗り換えようとしたら、そこのバス停が降りる予定のバス停じゃないことに気付きました。幸い、バス路線を調べた時にそのバスがどういう経路を通るのかうろ覚えに覚えていたので、1つ手前で降りたと推測でき、進行方向に歩いて目的地のバス停を自力で見つけ事なきを得ましたが、前日に引き続き、右も左もわからないところで道に迷ったので、とても怖かったです。

その後は、バスに乗る時に「XXに着いたら教えてください」と運転手さんにお願いして、間違った場所で降りてしまうことのないようにしました。ところが、あるバスで降りたいバス停の名前を運転手さんに言ったら、運転手さんに「そんなバス停は知らん」と言われてしまいました。私はバス停の名前以外、それがどこにあるのかも、どこの近くなのかも知らなかったので絶句してしまったのですが、私の後ろから乗ろうとしたおばさんが私が言った言葉を聞いていたようで、「そのバス停なら私が降りる所だから、私がこの子に教えてあげるよ」と言ってくれたのです!天の助けとはまさにこのこと!!!このおばさんのおかげで、なんとか無事にソウルに戻ることができました。

2日とも目的地では楽しく過ごせたのですが、行きも帰りも、ちゃんとたどりつけるか不安で不安で余計なエネルギーを相当使いました。言葉が通じない国を旅行する時の緊張感を久々に味わいました。やはり、ソウル以外の場所に行こうとすると、多少なりともハングルがわからないとしんどいですね。

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