農漁村バス12-4番は時刻表どおり9時25分に出発しました。
このバスは河東バスターミナルが始発です。
バスには停留所のアナウンスが入るとわかり、まずはホッ。
3つ目のバス停で河東市場の近くに停まるのですが、そこから座れない人が出てくるぐらい一気に人が乗ってきました。それもほとんどが買い物帰りのお年寄り。
このバスには運転手さん以外にアシスタントさんが乗っていて、バスが停まる度、お年寄りの乗り降りの手伝いや荷物の積み下ろしなどで大忙し。
お年寄りのほとんどは顔見知りでどのバス停で降りるかわかっているようで、バスが停まったら一言も言わずにその人のところに行って手を引きながらバスのステップを降りる介助をし、降ろしたと思ったらまた一言も言わずに乗り込んでその人の荷物を降ろし、手渡していました。
公務員さんなのかな? ものすごく手厚い福祉だなと思いました。

バスは予定通り30分ぐらいで「崔参判宅(チェチャンパンテッ)」バス停 (下記地図の緑色のマーク) に到着。
ここに行った目的は時代劇ドラマによく出てくる崔参判宅に行くため。
しかもここはセット場ではなく、崔参判という両班が実際に住んでいた豪邸。
「ミスター・サンシャイン」ではビョンホンssi演じるユージンの両親を殺したヒソン(ピョン・ヨハンさん)の祖父のお宅として、ドラマの前半で数回出てきます。
特に第1話の序盤でユージンの母がヒソンの母を盾に取り、殺されそうになっていた幼いユージンを決死の覚悟で逃した場面で出てきた場所です。
ユージンの複雑な人生の始まりの重要なシーンでかなりインパクトがありました。
私はロケ地巡りを趣味にしているわけではないのですが、画面に映った瞬間「ここ、絶対行きたい!」って妙に惹かれる場所が時々あるんです。
「ミスター・サンシャイン」にはそんな場所がものすごく多くて、今回の旅行ではこれで2ヶ所目。
崔参判宅は他のドラマでも何度も出てきていたので、いつか機会があれば行ってみたいとずっと思っていたんです。
バスを降りて目の前にあるロータリーで右折すると1分もしないうちに道が二股に分かれていて、そこに「崔参判宅(최참판댁)」と書かれた案内板があります。

ここで、案内板が示すとおり右側の道をずっと歩いて行きます。
日陰が全くない上り坂を歩いていたら、道の端に水が流れていて目だけ一瞬涼しくなりました。
ここは結構な観光地のようで、車で来る韓国人はまあまあ多いようです。
入口となるチケット売り場(매표소)は河東郡総合観光案内所の隣にあり(下記地図参照)、バス停から歩いて8分ぐらい。
入場料2,000ウォン(2026年1月現在変わっていません)を払うのですが、なんと現金払いは不可。
カード決済のみです。
さすが韓国。こんなド田舎でもキャッシュレス社会なんですね。
私はWOWPASSがあるので余裕・・・と思っていたら、WOWPASSの磁気が使いすぎのせい?で最近時々使えない時があり、この時もトラブりました。
結局10回ぐらいトライしてなんとか使えました。ホッ。
お宅は入口からまだかなり先にあり、歩き続けます。
手前に2004年のドラマ「土地 (邦題:名家の娘ソヒ)」のセット場があり、私は間違えてそちらから入ってしまいました。

そこには撮影に使われた昔ながらのお宅が7-8軒?残っているのですが、

それを今は観光客向けの食堂や土産物屋にしてしまっていて、

せっかくの雰囲気が台無しに。

なので、そこは軽く見るだけにして、お目当ての崔参判宅に向かいました。

いきなり、横にものすごく長い建物。
道中は土壁に藁屋根みたいな建物ばかりで、突然現れた立派なお屋敷に圧倒されました。
中に入ってみると、

これです、これ!
まさにドラマで見ていた光景そのものが目の前に。
「ミスター・サンシャイン」ではこんなアングルで映っていました。

ちょっと感動。
お宅には上がれるようになっていて、既に10人ぐらい先客がいました。
私は人がいてもお構いなしで、「この場所にヒソンのおじいさんがいて、ここにユージンのお母さんがいて・・・」と、ドラマの場面を思い出しながら立ち位置を確認。
テレビカメラって狭い場所を広く見せられるようになっているんですね。
それともカメラマンさんの腕がいいから?
前にソウルの水聲洞(スソンドン)渓谷に行った時も、多分カットがかかった途端に立ち止まらないとそれ以上進めないような場所で撮影されていたとわかって驚いたのですが、そこまでではないにしても、ここもドラマで見ていた距離感の半分ぐらいのスペースでした。
子役のユージンが逃げて通り抜けて行った小さな門や

その後ユージンのお母さんが身投げした井戸もちゃんとありました。

崔参判というのはよほどの人物だったようで、広い敷地の中にはこの他にも

こんな建物や

こんな建物など建物が何棟も建てられています。

一部の建物では内部も再現されています。
また、厨房や牛小屋があれば

味噌甕もたくさん置いてあります。

奥の方には竹に囲まれた祠もあり、そこだけ空気感が違いました。

なので写真は外から撮るだけにしました。
広場にはここで撮られたドラマや映画のポスターと、一部のドラマは俳優さん達のサインも貼ってありました。

イ・ジョンジェssiが演じた首陽大君のカリスマ感がハンパないといまだに語り草になっている映画「観相師」。
ドラマのポスターはあまりにも多すぎて、ここではドラマ名だけ挙げますね。
「美賊イルジメ伝」「インス大妃」「アラン使徒伝」「大風水」「太陽を抱く月」「九家の書」「秘密の扉」「王の顔」「六龍が行く」「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」「青い海の伝説」「雲が描いた月明り」
ね、すごい数でしょう? でもこれ、一部です。ポスターはもっとたくさんありました。
こちらは「朝鮮ガンマン」出演陣のサイン。

イ・ジュンギさんのサインは一番右のかな。
崔参判宅は撮影が入っていたら中は見られないらしいので、何もない時に行けてラッキーでした。
帰りは行きに降りたバス停と道を挟んで反対側のバス停(下記地図の青いマーク)から河東バスターミナル方面行きのバスに乗りました。

バス停にはこのバス停発の時間が書かれた時刻表が貼ってあったので載せておきますね。

実際は7-8分遅れで到着したのですが、田舎にしたら誤差が少ない方だと思いました。
ただ、バスの運行路線や時間は変わることがありますので、行かれる際は最新の時刻表をご自身でチェックしてくださいね。
また、タクシーで行かれる方は降りる時に「〇〇時に迎えに来てください」と帰りを予約しておかれる方がいいと思います。
道中、タクシーが走っているのは全く見ませんでしたし、町中からかなり離れているのでお店の人に呼んでもらうにしても到着までかなり時間がかかると思います。


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