昭和の匂いがプンプン! ドラマ「製パン王キム・タック」

韓国☆エンタメ

最近昔?のドラマ視聴にハマっています。今回見たのは2010年の年間最高視聴率ドラマ「製パン王キム・タック」。

以前からずっと見たいと思っていたのですが、ドラマを5-6本掛け持ちで見ている時にこのドラマの放映が始まってしまったことが過去2回はあったかな。なかなかタイミングが合わず視聴を逃してきたのですが、やっと見る機会に巡り合えました。

国内随一の製パン会社の会長の庶子として生まれ、母親とも生き別れてしまった子が一人前のパン職人になるまでを描いたストーリーなのですが、時代設定が1970-1980年代と日本で言えば昭和の時代の話なので、

ドラマ「製パン王キム・タック」の1シーン
ドラマ「製パン王キム・タック」の1シーン

こんな風に登場人物達の洋服や髪型、化粧の仕方や家の内装から

ドラマ「製パン王キム・タック」の1シーン

車まで今では見かけない物がいっぱい出てきます。

また、やはり40-50年前の話だけあって、「嫁は男の子を産んで初めて嫁と認められる」とか「女性が会社の重役になるなんてありえないし、なりたいと思うのもいけない」といった、今となってはビックリするような時代錯誤な話題もあり、でも昭和の人間にはそれが懐かしくもあり、令和とのあまりの違いにかえって新鮮に見えたりと、ストーリーと直接関係がないところでも楽しめます。もちろん舞台は韓国なのですが、こういう時代背景は日本とよく似たものがありますね。

それに、ストーリー的にも庶子のキム・タックが会長の家族から蔑まれ疎まれ、そして会長の嫡男のク・マジュンに会社を継がせようとする勢力から命を狙われたり、何度も踏みにじられたりしながらも、自分の境遇を憂うことなく常に明るく前向きに、踏みつけられても踏みつけられても立ち上がって前に進もうとするド根性物語なんです。

昔はこういう「笑顔と勇気とド根性」みたいな泥くさ~いドラマ、よくありましたよね、昭和のみなさん?🤗 

主演はキム・タック役がユン・シユン君、そしてク・マジュン役がチュウォン君。子役の男の子達で数話進んでからこの2人が登場するのですが、最初に登場した時、私的にはチュウォン君の方がキム・タックのイメージでした。

でもストーリーが進んでいく中で、マジュンの置かれた立場や複雑な心情を演じるにはやっぱりチュウォン君で正解だったと納得できました。

正直、個人的にはあまりチュウォン君は好きではないのですが、「グッド・ドクター」同様チュウォン君の演技力はすごいと改めて思いました。特に最終回のチュウォン君の涙の演技は、目が完全に充血していて本物感がひしひしと伝わってきて圧倒されました。

このドラマ、全30話なのですが、韓国放映時には第3話で視聴率が20%をあっさり越え、第6話からはずっと30%台、そして第18話以降はずっと40%越えで最終回はなんと49.3%。超ビッグヒットドラマでした。

「努力をすれば報われる」「自分を信じていたらどんな困難でも乗り越えられる」

こんな、現実には恥ずかしくてなかなか口に出せないような言葉をキム・タックが言葉のまま全力で実践していくのがまさに青春って感じで見ていて心地よく、最後にはタックはもちろんマジュンをはじめタックを取り巻く人達が皆それぞれ成長した様子も見ることができて、とても清々しい気持ちで視聴を終えることができました。韓国の人達がこのドラマに熱狂したのも納得です。

たまにはこういうストライクゾーンど真ん中に投げ込んでくるような直球ドラマっていいものだと思いました。わがまま採点は4.0点。

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